「俺たち2」管理人による戯言
日記でもない、コラムでもない、単なる戯言。そんな感じ。
筆者は幕張ベイタウン在住のおやじ。結構、歳いってます。はい。
しばざ記
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「自転車修理」
全身汗まみれ、油まみれになって2時間。
久しぶりに男らしい仕事をしたなあと思い、ビールを飲み干した。



安物のママチャリだけど、なかなかシンプルなつくりがかえっていい感じ。たまにはこういう自転車にこそ愛情を注いであげないとね。
我が家のぼろっちいママチャリの後輪が先日パンクし、応急処置をした。良く見ると、タイヤの山がかなり減っている。本来はタイヤそのものを交換しなくてはならない。そうしなければ、またすぐにパンクしてしまう。折りたたみ自転車の購入予定もあるし、ぼろっちい自転車にお金もかけたくいないので、ここが思案のしどころだ。

パンク修理をしたことがある人ならご承知の通り、パンクの修理くらいだったら、ホイールからタイヤを外し、チューブを引っ張り出して、と、それほど大変な作業ではない。でも最近は私も含めて、パンク程度でも自転車屋さんに頼んでしまう。あるいは、ボンベに入っているパンク補修剤を使うとか。しかし、タイヤそのものを交換する場合には後輪を車軸受けから外さなくてはならないので、ちょっと大変になってくる。

スポーツ車ならタイヤが簡単に外れるのだけど、シティ車って、分解したことが無いので、果たして自分で出来るものなのか。第一、後輪って、なんであのドラム式ブレーキみたいなものになっているのだろう。あれが後輪に絡んでいる以上、素人には無理じゃないか。チェーンもついているし。いや、でも、昔の人は全部自分で修理したのだ。などと自問自答していたが、参考に、あのベイタウンの自転車屋で聞いたところ、部品代を含む工賃は約4,600円(27インチ)という。

うーむ。4,600円かあ。実はその該当の自転車は、記憶だと1万円以下で購入している。以前所有していたママチャリ(妻の専用車だった)は、おそらく3万円以上した、ママチャリでは高級車の部類に入りそうな自転車だった。そのママチャリは盗難に遭って(マンションの駐輪場から盗まれた)今は無い。その代替品として仕方なく購入したものだ。その他にも息子に買ってやった殆ど新品に近い自転車も盗まれてしまっている。それは今年のことだ。つまり、高級な自転車は盗難されやすいのだ。

購入したときの半額を修理代にするのなら、いっそ新品を買ってしまったほうがいい。家電製品ならそう判断するのだけれど、エコを考えるに、そう簡単に新品を買ってなるものか、という思いがふっと湧いてきた。それに、自転車くらい直せないでどうする、と思われたくないという2つの思いが脳裏を駆け巡った。そうなると、すぐにホームセンターに行ってタイヤを買ってきた。27インチのチューブとセットになったもので、約1,200円だった。

つまり、修理に出すよりも3,000円以上安くなるわけだ。3,000円は大きい。嬉しい。ところが、それは肉体労働と、技術料の代償なわけで、自分で作業するとなるとそう簡単にはゆかないものだ。

まずは、どこのネジを外すと、どうなるかというのをしっかりと観察し、頭に叩き込む。次に古いタイヤをホイールから外す。タイヤを外すのには3つの専用レバーを使う。レバーをホイールのリムとタイヤの隙間に差込み、テコの要領で、タイヤのへりの一箇所をリムの外に出し、順次それを10センチ間隔で行うと、3つ目のレバーで簡単に外れる。ま、こういう感じなんだけど、久々だったので、悪戦苦闘。思わぬ時間が掛かってしまった。

さて、今度は、車軸を外す。両側とも別々のナットになっている。そこには泥除けやら(サイド)スタンドなどが一緒にくっついている。ナットを外した後、ホイールベース調整用のナットがあり、これも外す。車軸受けは丸い穴ではなく、前後にスライドし、後ろ側が開放になっているから、ここで一旦後ろにずらすと後輪が外れると思ったら、ドラム式のブレーキがフレームに一部固定されていて、それも外すことになる。更にワイヤーがあり、それも外す。

うーむ。どんどん気前良く外してしまって大丈夫だろうか。文章で書くとあっと言う間だけど、要領が悪いから、実はここまで外すのだけでも40分くらい掛かってしまった。それでも後輪は外れない。なんでだろうと思ったけど、それは単純明快。そうだ、チェーンも外さないとならないのだ。軍手もしないで作業していたためにたちまち手が真っ黒になってしまう。うわ、汚ねえ!

で、やっとこさ後輪が車軸受けから外れる。タイヤ1本分を滑り込ませる為の隙間が確保できていれば、完全に取り外さなくてもいいのである。古いタイヤをチューブごと取り除き、新しいタイヤをホイールの外周に沿わせる。まだホイールへの取り付けはしない。さて、いよいよ元に戻す作業だ。ここで、私はかなり勘違いして、物凄い遠回りをしてしまった。流れ出る汗。

トータルで2時間もかかってしまった。ずっと中腰の姿勢で作業していたので、腰が痛くなってしまった。空気を入れて、試乗する。まあ、大丈夫だろう。ちょっと引っかかる点として、果たして車輪はまっすぐ前に向いているだろうかということ。左右別々のナットで固定しているし、左右別々のホイールベースの調整ネジがあるわけで、そこが非常に気になるところ。きっと厳密に調整しなくてはいけないのだろう。

一度こういうことを経験すると、次にこういう修理をするのには、たぶん4分の1くらいのスピードで出来る筈だ。だが、暫くはやりたくない。それに、左右の爪の間に入った黒い油は当分の間取れそうにない。人に会ったときに、「うわっ!いいおやじが、汚ねえ爪しやがって!」と思われてしまうだろう。せめて軍手をしておくべきだった。


2008/7/17
しばざ記 491

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