「俺たち2」管理人による戯言
日記でもない、コラムでもない、単なる戯言。そんな感じ。
筆者は幕張ベイタウン在住のおやじ。結構、歳いってます。はい。
しばざ記
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成田山
参道の長さ楽しさにびっくり

1月11日、仕事で成田へ行く。前日は都内、そして今日は成田と、幕張からはまったく逆方向に移動。嬉しい慌しさだ。動き回るのは嫌いじゃないので、お客さんが多方面に存在するのはいい傾向。私の趣味の「ちょい旅」にとって好都合なのである。今回ももちろん、成田に行ったからには、当然ながら成田山新勝寺に参拝してきた。幕張から成田へはクルマですいーっと行けるのだが、参拝して、その後に酒でも飲んで、というシチュエーションを想定して電車で行ったのである。東京と反対方向への電車の旅はこれまた楽しい。

成田山にはだいたい数年おきに来ているが、電車で成田に来たのは過去に一度くらいしかなくて、成田の駅頭に立って眺めた景色はひょっとして初めて見るような感覚だった。駅前はまだ正月の雰囲気がたっぷり残っていて、次々に参道を成田さんへ向かう人の流れの切れ間が無い。午前中に1件打ち合わせで駅の近くのレストランとも、喫茶店ともいえない店に缶詰になった。片割れはちょっと生意気なグラフィックデザイナー。年齢は私より年下なのに、態度がでかい。2人でお代わり自由じゃないコーヒーを3杯ずつ注文してしまった。最後のコーヒーくらいサービスにしてほしかったのに、しっかりと請求されてしまった。

昼に店を出て、私は単独で今度はJRの駅を反対側の西口に出て、すぐのHonus(ホヌーズ)というハワイアンレストランに行った。Honusはハワイ語で海ガメのことで、ハワイ好きにはお馴染みの単語らしい。そこで、中古車販売で順調に売上を延ばしているジュンオートの社長さんと役員さん、Honusの社長さんとの打合せ。

Honusは、成田駅西口前(徒歩2分くらい)の新しく、お洒落な店。料理の値段が安いのも特徴。例えば、ランチだと、980円でロコモコにサラダバーとドリンクが付いている。また、ウッドデッキがあるので、穏やかな日中は外でランチもいいかもしれない。夏の夜もいいかも。

打合せの後は食事。私が頂いたのはロコモコの朝鮮風バージョン。温泉たまごと辛味の効いた鶏肉の組合せが旨かった。コチュ味噌モコというタイトルだ。ボリュームもあるので、若い人にも向いていると思う。次回はノーマルのロコモコも食べてみたい。夜はもちろんトロピカルカクテルなども楽しめるし、ライブハウスにもなるので、ハワイアンを聴きながら美味しく食事も出来るのである。その辺りのプロデュース的な部分に私も参加させて頂く予定である。楽しみなのだ。


ウッドデッキ。ここから見る景色はハワイじゃなくて、成田市外なのだが、座ると不思議に波の音が聞こえてくるのだ。 私の食べた「コチュ味噌モコ」。ボリューム満点。味もいい。とろとろたまごも美味しい。


Honusから再び、成田山参道へ。時刻は14時30分頃だったと思う。ここから私のミニ観光旅行のクライマックス。いざ成田さんへ、である。前述の通り、成田山にはほぼ数年に一度くらいは行っているので、それほど新鮮さが無い。と、思ったのは、実は大間違いで、いつも、山門の前辺りの大きな駐車場までクルマで行っていたので、駅から参道を歩くのは初めてに近い感覚だった。起伏があって、更に物凄く長い参道だと初めて知った。そして、その参道の両側の食事処、みやげ物屋の数もハンパじゃない。さすが明治神宮に次いで正月の参拝者が多いだけある。去年行った川崎大師の参道にある店の数の十数倍はあるのではないだろうか。

参道には色々な店が多いのだが、目についたのは鰻屋さん。店の前で鰻をさばいて蒲焼にしている。その手つきの鮮やかさ。それと、鯉をさばくのが凄かった。イキのいい鯉を出刃包丁で頭をごちんと一発ぶんなぐって、それから、あっという間に首を落とし、頭を左右に真っ二つにする。あまりの素早さに鯉は自分が真っ二つになったのを気がつかないのではないか。片方だけの頭で、半分になった口をぱくぱくさせている。ちょっと残酷だけど、見ている間にあれよあれよと言う間に鯉こく用におろされてゆく様子は見事としか言いようがない。


鰻の蒲焼をつくっているところ。まずは、生きた鰻の頭にクイを打ち、そして一気に皮を剥ぐ。 まさに「まな板の鯉」なのである。まな板に上がってから、ぶつ切りになるまでには1分もかからないのではないか。


そこそこ疲労感を伴って成田山へ到着。昨年の秋に、つまり、最近完成したばかりの総門が美しい。この門がまた十年後、五十年後、百年後、三百年後への文化財なのだろうか。総門をくぐり、そして、急な階段を上り仁王門へ。本堂には更にそこから階段。長い参道を歩き、そして最後の急登。これだけでもご利益がありそうだ。そして、間近に大本堂を見るとあまりにもでかくて、驚いてしまう。何度見てもでかい。右手前にある三重の塔があまりにも小さく見えてしまうほどだ。

公式ホームページによると、「成田山新勝寺は、天慶3年(940年)寛朝大僧正によって、開山されました。」とある。私のイメージの中では大本堂の新しさ(昭和43年の建築)なので、開山そのものも比較的新しいのであろう、なんて勝手に解釈していた。しかも、「新勝寺」の寺号を授与したのは当時の朱雀天皇であるということで、規模の大きさだけではなく、それなりの格式もあるのだということを後から知った。なるほど、納得。この齢(よわい)にして、あまりにも知らないことが多すぎる。困ったもんだ。


2ヶ月前に完成したばかりの総門。いい色合いだ。 本堂。あまりのでかさに、広角28mm。それでもぎりぎりかな。


成田山の公式ページには、以下のような境内の案内図もある。ファイルがでかいので、注意を。(必要以上にでかいような気がする。)

http://www.naritasan.or.jp/introduction/image/sinkeidaizu.pdf

本堂での参拝後、成田山公園へ。アップダウンを繰り返しながら滝や池の傍らを歩き、巨大な平和の大塔を眺め、かつての本堂だった光明堂や奥ノ院などを巡り、帰途へ。帰りは参道で色々飲み食いしながら、と思っていたものの、全然腹が減ってなくて、諦めた。仕方無いので米谷で羊羹を土産に幕張に帰ってきた。次回は仕事と絡めないで、家族と一緒に行って、川魚料理で酒を飲むようなツアーを計画したい。


2008/1/12
しばざ記 387

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