「俺たち2」管理人による戯言

神楽坂は久々に行ったけど、それほど劇的な変化は無いですね。強いて言えば、お洒落なお店が一段と増えたかな、というところかな。たぶん、頻繁に行ってた頃(20代)からまったく行ってなければ、「変わったなぁ。」と言いたいところ。


「ごめんね」(後藤輝夫 Sax)+藤野めぐみ LIVE
10月31日 神楽坂・赤城神社境内「Akagi Cafe」にて



可愛いmegさんのボーカルと、後藤さんのサックスが聴けるとあってはこりゃ行くっきゃない。と、仕事をサボって神楽坂に行ってきました。





楽しいライブだった。メンバーのどなたも職人さんという感じ。これぞ、プロ。語彙が少ないので、単純に「かっこいい」、「うまい」、「パワフル and ハートフル」と言ってしまう。いや、それに尽きる。何度「イエィ!」と大声で叫びたくなったことか。10回に一度くらいは言ってたけども。例えば、「ミスティ」のアップテンポバージョンも見事。後藤さんのサックスは何度聴いても奥深い。ドラムの小泉さんのリズム感も相当なものですな。このバンドはベースがいないから諸岡さんのハモンドの左手がウッドベースなんだけど、全然不自然じゃないし、むしろ、それがいい味になっている。右手のハモンドのソロも圧巻。久々にロータリースピーカーも見た。いや、聴いた。これ、「ごめんね」の武器だね。ぶんぶん回って、ぶんぶん酔いしれて、という感じかな。橋本さんのギターは渋かった。間近に超テクのオクターブ奏法や速弾きを見てしまった。殆どかぶりつき状態。

(右の写真がロータリースピーカー。左側のスリットの中のホーンがぶんぶん回っている。70年代から80年前半のロックシーンでも良く見られた。かなりどでかいやつだったけど。)

ボーカルのmegさんも素晴らしい。最近ああいう地声の低音をきっちり出すボーカリストのライブから遠ざかっていたので、新鮮。お、俺は今ジャズ聴いてんだな〜、みたいな幸福感に浸れた。間違いなく好みの声質だ。たっぷりと楽しませて頂きました。いい歌声に出会うと、もちろん錯覚なんだけど、「貴方のために歌っているのよ。」と聴こえてくるから、俺も図々しい。ははは。(虚)

で、一番上の写真の解説をしておくと、megさんがしている仮装はハロウィンだからで、いつも歌うときにこういう格好をしているわけではない。そう、この日(10月31日)は、ハロウィンだったのである。MCの中で後藤さんが「今日はハロウィンだね。でも、ハロウィンっていったい何?」と会場のみんな(途中から殆ど満席!!)に問いかけたのだけど、誰も答えられなかった。実はたまたま私が最前列にいたせいもあって、一番最初は私にふってきたのだが、「むむむ。」としか言えなくて、結局店員さん(若くて、綺麗。写真右)が答えてくれた。
(白いひょろひょろとしたものは、お尻につけた猫の尻尾なのである。それよりも奥のカウンターにいるスパイダーマンも不気味)

店員さんは、「今日はお化けが出る日で、追っ払うためにかぼちゃのお化けを作ったり、仮装したりするのですよん。」ってなことを言ってた。なるほど。更にその後ネット(mixi)で、megさんが、「もともとケルト民族の収穫祭のお祭りだそうです。つまりケルトから移民した人たちがアメリカでやってるお祭り,らしいですね。魔よけのお祭りらしいです。」という書き込みをしてくれた。ん〜、知らないことが多すぎる。

あ、それからmegさんお勧めのパンプキンパイと紅茶のセットを食べなかったことが悔やまれる。




音楽的なことはこの辺にしておいて、つーか、貧しいボキャブラリーの為に殆ど触れていない感もあるが、私の説明より、是非この組み合わせのライブに行って、どんなものかいっぺん聴いてみてくんろ。目からウロコだと思うよ。11月10日にまたこの神楽坂のこの店でやるというので、是非是非。そうだ、「ごめんね」の音源があるので、それも聴いてくだされ。一応、後藤さんに許可貰ったので、後でこのページにMP3ファイルのリンクを貼っておくね。

[さっそく更新](2006/11/1 16:10)
「ごめんね」をどうぞお聴きください。めちゃかっこいいっすよ!

Tokyo Night Beat
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Produce:Masahiko Rokukawa, Teruo Gotoh

このアルバム(Tokyo Night Beat 全8曲入り)が欲しい人は、私宛にメールをください。後藤さんに取り次ぎます。また、「ごめんね」は、新アルバムも作る予定だという。楽しみだ。

さて、今度はこのお店(Akagi Cafe)について語ってみたい。





私はこの店は初めて。でも、megさんからの案内に「赤城神社境内」とあったので、「こりゃ面白いっ!!」と思った。神社の境内。いったいどんな感じなのか。野趣溢れてていいじゃん。上がその行くまでのリポート風コラージュ。写真じゃわからないが、あの神々しさ、まがまがしさは行ってみないと味わえないと思う。

まずは地下鉄東西線の神楽坂駅を降りる。降りるというよりも地下鉄だから階段を昇るという感じか。ま、いいか。で、出て左、そしてすぐ左で、もう目の前。うひゃ〜、近い。でも、そこから鬱蒼とした境内。薄明かりの参道を歩く。結構立派な神社で参道が長い。本当にこんなところにカフェがあるのか。不安に加えてちょっと怖い感じ。






一旦本殿に行って、お参り。それでどうやら、あの辺りだろうという灯りのあるほうへ行く。あった、あった。こんな感じ(写真上)。えらい目立たない。暗がりに怪しく光る裸電球(じゃないかもしれないけど、フィラメントが光るタイプの電球には違いない。)に照らしだされた木造2階建て。ぎしぎし鳴る階段を恐る恐る昇ると、間違いなくその「Akagi Cafe」である。

でも実際には暖かな雰囲気だった。どことなく懐かしい香に包まれている。なんとバルコニーまである。バルコニーでライブも楽しめるよう窓のところが全部取り払われていた。つまりオープンカフェ。店内に神々しい神社の境内の外気が入ってくるし、逆にライブの音が境内に鳴り響く。こんなのが都心のど真ん中にあるというのが凄い。でも、サックスの音など、周囲の鬱蒼とした木々が吸収している。いや〜、まったく私好みの店だ。

この「Akagi Cafe」の詳しいことは、以下にホームページもあるので、ご覧あれ。飲み物、食べ物のお値段も安いし、この雰囲気を味わい、上質なライブを楽しむミュージックチャージが2000円(税込み・ライブによって異なるかも)もお安い。めちゃくちゃお勧めなのである。木造なので、建物全体がスウィングするのも見過ごせないポイントだ。(笑)

http://www.akagijinja.or.jp/shrine/cafe.html

(Akagi Cafe のホームページ)

また、この日、ライブまでちょっと余裕を見すぎて1時間半の時間があまり、それはそれでライフワークにしているタウンウォッチングと、「いきなりグルメ」で楽しんだ。神楽坂の街は久々だったので、歩いているだけでもたっぷり楽しめた。タウンウォッチングは、「ベイタウン旅行倶楽部」の「新東京観光」というシリーズにアップする予定である。そちらもよろしく。

(2006年11月1日)

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