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リキシャ(人力車)は邪魔か?
ネパール料理屋 店主の主張

2001/*/* 俺達のコラム(過去ログ)より
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「俺たちの主張(番外編)」■
我々が、普段何気なく眺めているプロムナードの景色が変わったら。
馴れ親しんだものが、突然無くなったら?
しかも、強制的に。
どうぞ、皆さんも、一緒に考えてみませんか?


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 俺たちがベイタウンに住みたいと思った一つの要素に、素晴らしい住環境がある。
公園が随所にあり、海も近いという最高のロケーションに、お洒落な住宅地が作られた。
それだけではない。
沿道型の住宅は、店舗があることにより、活気に溢れる。
 
仮に店舗が全く無かったら、バリエーションに富んだ風景の魅力は半減する。
いわゆる、従来の団地といわれるものと、なんら変わらない。
ベイタウンの魅力は、店舗があることで、更に倍増する。
逆に、静けさだけを求める方々も多い。
これらの方々の意見ももっともなことである。

 しかし、ベイタウンに住んでいる以上、店舗と共存してゆかねばならないのは、事前の情報で分かっているはず。
ここは、住民と商店主が仲良くやってゆくことが大きな前提なのだ。
どうせなら、楽しい関係を結んでゆきたい。
これが、俺たちの主張だ。(他にも、いっぱいあるけど)

 ところが、今、結構、いろいろなことで住民対商店主がもめているらしい。
臭いの問題、音の問題。
そして、これからご紹介する件もそうだ。
そもそも、住民と商店主の対立構造が出来上がってしまうことが、我々には、不思議でならない。
住民も、商店主もモラルを持って生活、あるいは営業している。
臭いも音も、料理店などが営業してゆくのに最低限は仕方無いものである。
もしも、その域を大きく超えたものがあれば、それは、店のハードの構造、即ち、住宅事業者にも責任の一旦がある筈である。

さて、我々のところに、1通の手紙が来た。
これを是非、ホームページ上に掲載して欲しいと仰る。
内容は、上記の文章に関わる。

手紙を披露するに当たり、少々ためらいもあった。
多くの方々に賛同して頂きたい内容のものが、読者のそれぞれの主観で、悪意に捉えられないか、という不安である。
しかし、掲載を希望される筆者の強い意志に、我々も同調した。
下に、手紙の全文を掲載するので、ご意見、ご感想をお寄せ頂きたい。


その前に、この手紙が投函されるまでの経緯を、簡単に説明しておこう。

1. ジャイネパール(ネパール料理店)の店舗の外に出してある、テーブル、椅子、人力車は、違法なので、直ちに撤去するよう、とあるところから要請がきた。

2. これに対し店主は、「今まで何も問題が無かったのに、急にそんな要請が来るのは、合点がゆかない。それらの物は、お店のシンボルだし、ベイタウンの住民にも開放し、休憩して頂いたり、人力車で記念写真を撮ってもらったりと、既に風景の一部になっている。」と、反論。前期の管理組合でも認められていることも併せて、主張した。
3. 撤去しない場合は、法律に訴える。

4. 通行等の邪魔になるのなら、いざしも、同じ太さのコンクリート柱に合わせて置いてある。それに、当店では、お金を掛け、ネパールから取り寄せた、大事な商売道具である。

5. 住宅事業者から、撤去するような勧告が出る。

6. 納得ゆかない。むしろ、あの景色を維持する住民の声が高まっている。「なぜ、一商店主を、これほどまでに、虐めなくてはならないのでしょう。私は、街の皆さんに愛されるお店作りを目指し、少しでもお役に立てるよう、青少年育成委員会とも共同で、お祭りにも尽力させて頂きました。どうぞ、ご容赦願いたいと思います。」と、店主は、主張している。

 この商店主は、住民に対して害を及ぼすことを、極めて好まない人間である。臭いの問題についても努力し、ダクトの改善、脱臭設備を付加するなどを行ってきた。更に、住民とのコミュニケーションにも積極的な取り組みをしている。もちろん、これは俺たちも出入りしている仲間としての捉え方だから、多少のエコヒイキもあるかもしれない。だが、いい加減なことをやっている店であれば、多くの住民から苦情が来る筈である。しかし、今のところ、我々の耳に入ってくるのは、良い評判だけだ。それほどまでに、店主を始め、従業員一同は、住民に愛される、良い店作りを目指していることを付け加えておく。



        
 ジャイネパールは、ベイタウンの街作りの趣旨に共鳴し、世界でも珍しいネパール・チベットレストランという個性を生かし、明るく楽しく便利な、そして国際色豊かな街作り、住んでいて良かったと思っていただける街作りに励んでまいりました。

ご承知のように、そのような良い街は住まいだけでは成り立ちません。良い学校や病院の存在も重要ですし、鮮度の高い品揃えの八百屋さんや、上手な散髪屋さんや、美味しいレストランも欲しいところです。その意味で私達は誇りをもっています。

ネパールやチベットは、文化や宗教など日本と似通った数少ない国であり地域で、いわば日本の親戚です。それ故ジャイネパールは28坪の小さな店ながら、文化交流や国際親善など一生懸命です。つい最近もネパールから小中学生が20人訪れベイタウン内にホームステイし、国際親善の輪を深めていきました。

問題のリキシャは、広くヒマラヤの国や文化を紹介し、親善を深めようという願いを込めたジャイネパールの象徴であり、広く海外に開かれたベイタウンを彩る雰囲気作りの道具立てです。料理と同じネパールの文化そのものでもあるのです。お子様をはじめ、皆様に可愛がっていただき、いわば街の人気者、そして先達はベイタウンのディスプレイコンクールで優勝までさせていただきました。
更に、つい最近には千葉テレビがこのリキシャを狂言まわしにして、ベイタウンを案内する番組を制作しました。

他の業種でいうと、八百屋さんの店先に漂う新鮮な野菜や果物の匂いや、散髪屋さんのシマシマの看板と同じものです。
どうして撤去しなくてはいけないのでしょう。もちろん通行の妨げにはなっていません。特設させていただいているテントと合わせ
街の景色の一部、いわばランドマークとして認知していただけたと思っていたのです。

私、玉置は、ジャイネパールの経営だけではなく、ベイタウン商店会の会長も務めさせていただいております。
管理規約の精神を遵守しつつ、商業活性化を通じて街作りに貢献する責任があります。リキシャにこだわるのはその為でもあります。
ベイタウンの店がみな商業者の本分に則って生き生きと商売できるよう、制度の公平かつ弾力的な運用方を伏してお願い申し上げます。


ジャイネパール  玉置 順

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