俺達のコラム
英語と日本語は同じ事を表現できるの?


「机」って日本語では言いますが、英語の「desk」は全く同じ物を指すんでしょうか?
「お早う」「ただいま」「イタダキマス」は日本語と同じ意味を持つ英語って本当に有るんでしょうか?
文化が違えば言葉が違うのは当然ですね。
日本文化と英語国の文化は勿論違います。
英語と日本語でその言葉が含む意味がぴったり一対一で対応するんだろうか、これが私が持つ疑問です。
上に挙げた「お早う」「ただいま」「イタダキマス」は一対一で対応しない良い例です。
え、違うのっ!て思う人が多いと楽しいですが(笑)
では前置きはこれぐらいにして「お早う」「ただいま」「イタダキマス」が言語が違うとどう違うのかお話してみましょう。これはナルホドの読み得ですよ!

学校で習う「お早うございます」= 「Good morning.」 という公式。
でも本当はちょっと違ってるんです。
英語の「Good morning」は「I wish you a good morning.」 です。
朝友人と道で通りすがって、直ぐ「Good morning.」とも言いますし、ヨモヤマ話の後に「Good morning.」と言ってお互いに分かれて行く事は極めて普通です。
これは日本語の「お早う御座います」と意味が違うからなんです。
英語の意味は「I wish you have a good morning.」だから別れ際にそう言う訳です。
日本語とは随分違う事がお分かり戴けたと思います。

では「ただいま」は?
日本では家族の誰もが自宅に帰ったら「ただいま」って言うのが習慣です。
お母さんはお子さんに、帰宅したらちゃんと「ただいま」って言うのよ。それから手を洗ってね。と教えてるでしょう。
では英語の「I’m home.」はどうでしょうか?
「ただいま」=「I’m home.」と習いましたよね。
英語の「I’m home.」を使うのはあなたが帰宅しても誰も居ない、姿が見えない、居所が判らないという場合にのみ使います。
日本語では玄関にお母さんが居ても「ただいま」ってお子さんは言いますが、英語ではそういう場面では使いません。
日本語の使い方と違うでしょう。

「イタダキマス」はどうでしょうか?
私は「Let’s eat.」と習いました。
でも、英語では「Let’s eat.」といって食事を始めることはまずありません。こういう表現を食事の際に単に英語では使わないんです。
つまり「イタダキマス」=「Let’s eat.」ではないんですね。

今日は学校で我々が習った日本語の英語訳、或いはその逆は必ずしも正しくないという事をお分かり戴けたと思います。
単純な例でしたが、もう少し文化を絡めると、事は複雑になります。特に草花や季節に関する感覚から生じる多くの日本語はそういった同じ感覚を持たない英語にどうやって同じ意味を持つ言葉を捜せるか。本当に同じ意味を持つ単語や文はあるのか。そんな疑問を持つ事もこうして見るとご理解戴けると思います。

これが私の持論である「英語を学習するには日本語をキチンと理解する事が必要」「外国人の先生に英語を習うのは素晴らしい事。しかしNative故、発音は120%完璧でも、日本語も理解出来ないと両国語の学習には問題がある」という事がお分かりになると思います。
この話は今後もっと別な角度からお話する事があると思います。是非楽しみにしていてくださいね。

2007/2/15
著者: Sunny's English Square 佐藤明雄

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