《ベイタウン住民による》

第4分科会からの報告
■第1回ベイタウンフォーラム分科会■


担当 : 柴崎 隆(17番街)、田坂 明照セントラルパークW)、鈴木 真(15番街)
監修 : 上杉 敬郎(16番街・ローズベイハーツ・ジャパン代表取締役)


■ 主 旨
・ベイタウンの住民が企画し、住民が運営する、国際色豊かなイベントを開催しましょう。

■ 動機
・幕張には、大きなお祭りが無い。
住民主導型のイベントを作ってゆきたい。
 (多くの人間が関われるアクションを起こしたい)
・未来の子ども達に、文化遺産を残したい。
・芸術性の高い街にしたい。
 (音楽の溢れる街、演劇の盛んな街にしたい。)
・他のイベントへのサンプルケースにしたい。


■ 幕張の背景
・成り立ちが新しい。(歴史が浅い。)
・首都圏としての立地に恵まれている。(国際空港にも近い)
・国際性をアピールできる機能を持つ。(幕張メッセや、国際会議場の施設がある)

都市機能と、リゾートの要素を併せ持つ。(海に隣接、また大きなホテルもある)
・メディアに取り上げられる機会が多い。
・グレイ、安室奈美江に代表されるスーパースターのコンサートが行われ、音楽ファンのみならず、一般的な知名度が非常に高い。
・ベイタウンの住民内にも、プロの音楽家や、演劇関係者が多い。(今春、行われたベイタウンまつりコンサート出場希望が30グループにもなったことでも立証できる)


■ 文化イベントの意義
イベントを通じ、住民間、企業間のコミュニケーションが取れる。
・副都心のハードをうまく活用できる。
・幕張の国際性のアピールにより、幕張ブランドの地位を向上できる。
・文化都市としての幕張のイメージが定着する。
・経済効果があり、それを地元企業のメリット、住民の生活向上に役立てることが出来る。

・住民組織のイベントを定期化することで、企画運営スタッフの専任化や、NPOへの展開も可。

■こういう文化イベントをやりたい

<その1> 
幕張で大規模なコンサート
*日本中からプロ・アマ、ジャンルを問わない音楽家達を一同に集めて、音楽コンサートを開催する。コンテスト方式にし、予選大会も実施。世界に羽ばたく登竜門に。
*幕張の大きな公園や、海辺に隣接した駐車場での野外コンサート。
*街中、至るところで音楽が流れる期間を設ける。(随所でミニコンサートが開催)
*資金は、幕張の名を冠に、企業に露出の機会を与え、スポンサードしてもらう。


<その2> 世界中からアーティストが集まるイベント
*イギリスのエジンバラでの芸術祭のように、世界に名を馳せたい芸術家(演劇、音楽など)が、自費で集まり、各所で、パフォーマンスを披露。メディアの活用で、プロへの道も開かれる。
*幕張が、世界の演劇界の登竜門の地として有名になる。
*自費なので、低予算で実施できる。また、開催期間、多くの人々が集まるので、経済効果は大きい。また、住民の協力により、アーティストとのコミュニケーションも深くなる。

<その3> 電子媒体をフルに活かした音楽イベント
*電脳都市幕張を印象付けるには、インターネットをフルに活用する。音楽祭のエントリー受け付けから、世界各地で同時コンサートの中継も可能。また、ネット上だけでのバーチャル音楽祭も出来る。
*携帯電話の着メロコンテストや、DTMのコンテストも面白い。
*インターネットの活用で、イベント予算を大きく抑えることができる。


<その4> 幕張発の音楽を作る
*いわば、ご当地ソングなのだが、ベイタウンならではの景観や、新しい町並みを象徴する先見性や、特有性を織り込んだオリジナルソングを制作。音楽関係者も多いので、ベイタウンのアーティストによる演奏も。

<その他いろいろ>

・幕張の住民による「何でも格付け」機構
 例えばベイタウンの住民にアンケートをし、好きなミュージシャン・ベスト10などの意見を集め、上位入賞には、表彰し、賞金を贈る。そして、ベイタウンでコンサートを開いてもらう、云々。面白半分だが、話題性アリ。(フォーラムでは未発表)

・その他、自由な企画を募集中。
 今後、皆様のアイディアをどんどん取り入れて、様々な企画にチャレンジしたい。同時に、このスタイルが変化しても、呼びかけ人が変化しても、皆で何かをやろうという姿勢が大事だと思う。

■ 組織について
・幕張文化の情報発信基地となる事務局を設置する。
・責任の所在の明確化、効率アップ、対外的な窓口として、事務局が必要である
・他のイベント(スポーツ)などにも対応できるような組織作り。


通常、イベントの実施には、プランニングや、仕掛けをするプランナー、メディアの手配や、スポンサーの確保を担当する広告代理店、オペレーティングの実行団体等が必要です。ベイタウンには、既にプロフェッショナルな人材が豊富です。これらの方々が住民という立場で、実行委員会を組織します。また、素人ならではの斬新なご提案や、ベイタウン在住の数多い、プロ&アマのミュージシャンにもブレーンに加わって頂きます。また、将来的に、対外的な窓口として、NPOなどによる事務局の法人化、職員の専任化も検討の余地があるでしょう。

■ フォーラム参加者からのご意見
(時間の関係で各自1回づつのコメントを頂く。以下順不同 C=コメントの略

: 住民によるこのような音楽祭は文化祭レべルになりがちだが、そのようにはおわらせたくない。赴任先の大阪では、このような活動に対して寛容。閉店中に店前でライブでの当たり前だ。また.音楽にブロとアマの境がない。幕張もそのような町にしていきたい。

: 海辺のタ日の見える幕張海岸の巨大駐車場等、幕張は良い環境が揃っている。是非大きな夢を描きたい。また、ゲリラ的な小さなコンサートを開くのも面白いと思う。


: べイタウンに才能のある人がたくさんいるのだが住民の治動とつむすびつきは?

: 他地域には、横浜のジャズフェスティバルを始めとして外に対してアピ一ルレているイベントが多くある。もっと、募張というものをアピールしたい。ただし、身近で親しみのあるものでなくては、干葉のジャズフェスティバルのようになってしまう。あくまでも住民が主体となり、コミュニケーションを取りながらというプロセスを住民活動の一環として反映させたい。


C: 私は、クラシックが好きなのだが、拝聴していると、ロックや、ジャズの雰囲気。この街には、クラシックの音楽関係者もいると聞いていたが・・・。

A: イベントを作るプロセスに参加する事は大切だ。琵琶や和太鼓にもそれぞれの素晴らしさがある。あらゆるジャンルの混在するコンサートというものも面白い。もちろんそういうものが住民のなかで作られるということが重要である。


C:熱い重いが伝わってきたが、実際にやろうということになると実現性はどうでしょう。
  <その3>案は一番実現性が高いのでは?

A:実現したいと切に思っているが、実現しなくてもいいとさえ思っている。そのような活動をやろうとするプロセスや、受け皿づくりこそが目的である。


C:小コンサートを幾度となくやり、また、それが本大会の予選的なものへの位置付けにしてみたら如何か。

A:ストリートミュージシャンたちが自由に発表できるような街の雰囲気にしたい。また、ベイタウン内の理解者の店舗を拠点に情報の溜まり場が構築できればと思っている。


C:外から人が呼べるものであっても、住民に受け入れられるものでなければいけないのでは?

A:ベイタウンには才能ある人が多い、幕張に縁もゆかりもない人をつれてきてイベントをするのではなく、幕張のミュージシャンを育てていく活動であればよいと思う。そうなれば、私もそのこの町出身のミュージシャンの演奏を聞く聴衆の一人になりたい。


C:<その3>案のネットを使った場合の幕張らしさの演出は?

A:インターネットは手段であって、イベントの企画を幕張の住民が提供すれば良いと思う。

A:インターネットの自由度をうまく使えば、幕張らしさを演出できる。


C:反対意見があったそうだが?

A:スポンサーに対抗する組織力に対しての懸念である。NPOを立ち上げればそれも可能と考える。企業からのアクセスは以前にも体験していて、懸念点はもっともだと思っている。反対意見と言ったが、それだけ興味を示してくれたと言うことで、むしろ応援と捉えている。また、ベイタウンまつりのコンサートでどんなイベントをやっても出てこなかった世代(高校生や大学生)を引き出せた功績は大きいとある方に言われた。ライブハウスの利用も結構な出費となるので発表の場を探している若者は多い。賛同者は結構多いと睨んでいる。


C:自分のクライアントは企業庁であるが、エンドユーザーである住民のニーズを知らなければ良いものは作れないと思いここに来た。コアの設計に関しては大きなイベントは無理だがミニコンサートでの使用も考慮したいと思っている。

A:コアの多目的ホールでいろんなイベントをやりたいという要望は多い。過去に某番外の集会室でコンサートが行われた事があったが、苦情もあがった。どんな良い催しでもなかなか、全員の賛同を得ることは難しい。しかし、それを拡大解釈して気にし過ぎていては何も出来ない。コアにはみんな凄く期待しています、よろしくお願いします。

C:このようなイベントは世代間をとおしての交流のカギである。このようなイベントを街作りに取り入れることは課題である、ベイタウンを見てまわったが、世代間の自然な交流を感じた。商業的な目的を持たない住民のイベントという意味で<その2>案が良いと思う。この街は作りもヨーロッパ的な町作りがなされていて(この企画に)マッチしていると思う。実験に終わっても良いと思うのでやってみてほしい。

A:ひとつの表現方法として取り組む中で、その結果として音楽祭があればよいと思っている。
  この企画以外にも、まだまだ表現方法はいくらでもあると思う。


A:ベイタウンの中に簡単な野外ステージがあって、そこで、休日にビールを片手にくつろいで音楽が聞ける。そんな場所があったらいいなぁという思いから、この取り組みに参加している。


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文章まとめなど(柴崎 隆、鈴木 真)


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