Nackyのコラム Vol.7 俺達のホームページ

広告代理店勤務、ロックミュージシャン(Blue Color Union)、ベイタウン中年バンドのメンバー、2輪ライダー、数々の肩書きを持つNackyのセンスあるコラムを掲載。




また会う日まで

先週末の土曜日(1/30)は、我々にとって特別なライブだった。

このライブをもって、僕らBlue Color Union&栗本佳那は一旦ライブ活動を期間未定で休止する。活動休止の理由は色々あるのでここでは割愛させていただくが、理由のひとつに頻繁すぎるライブ回数が様々な面でメンバー個々の生活を圧迫していることがある。今後どうしていくは未定だが、これを機に各々の生活や音楽の方向性をじっくりと見直してみたい。

さてさて、重々しい前置きは別にして、メモリアルのライブもいつもの爆笑の連続であった。つーか緊張感無さすぎっしょ、俺ら。赤坂界隈の駐車場はお高いので、大荷物覚悟で電車で向かったのだが、いつもはムダに爽やかなギタリストのKaz氏の様子がおかしい。どうやらひどい二日酔いのようで、ただの疲れ切ったオッサンと化している。残りのオッサン連中は、その様子を写メに撮って爆笑。嗚呼、人の不幸は密の味。現地集合としたシンガーの佳那は、毎回のことであるが予想通り平穏に店に辿り着けず、なぜか方向違いの新宿からメールが。今度GPSでも埋め込んでおかなきゃならんな。




Photo: 大荷物を抱えて京葉線で向かうオヤジ達と、サウンドチェック中に悪ふざけの面々。Kazさん、顔が死んでるよ。(撮影:Jun)

会場となる「赤坂MOVE」は、ちょっと大きめのリハスタといった趣きで、決して広くはないが、こじんまりとしたアットホームな雰囲気。スタッフも全員が若く、たどたどしい対応の中にも一生懸命さが光る。サウンドチェック中に、オペレータさんに執拗に注文を出してしまったが、ここはオッサン達の図々しさに免じて許してたもれ。

今回の構成は、アコースティック楽器を中心とした編成。当面のラストライブとなることが決まっていたので、事前に少しではあるが練習を行い、この楽器編成での付け焼き刃的なジャズ調のアレンジを行った。二日酔いギタリストのKazは新調したガットギター、いつもパワフルなドラマーのVegaはジャンベを中心としたパーカッション、そしてJunのピアノと自分のアップライトベースという布陣である。元来、自分自身は野蛮なパンクロッカーなので、抑制を必要とされるこうした楽器構成はブッちゃけ得意ではない。しかし、このメンバーで約1年一緒に演ってきて、自然にそうした演奏技術が身に付いていることに自分でも驚きである。


Photo: アコースティックな編成でオトナの演奏をお届け。1年前には、自分がこんな抑えた演奏ができるようになるなんて、誰が想像したろう?(撮影:まぁちゃん)

Kanaの歌には気持ちが入っていた。1年前に一緒に始めた頃は、ピッチや表現力といった基礎からステージ進行まで、正直まだまだな面があったが、今では格段に進歩している。今後は一人で自分の道を切り開いていく必要があるが、今の実力に満足せず、もっともっと上を見据えて努力し続けてほしい。Kanaならできるよ!


Photo: 進化を続けるKanaのヴォーカルには、本当に感情がこもっていた。(撮影:まぁちゃん)

前回の渋谷では体調不良のため参加できなかったVegaは、いつものドラムセットではなくパーカッションによる演奏だったが、ジャンベでのプレイも素晴らしい。ウキウキするリズムからバラードを下支えするリズムまで、安心して自分のベースを委ねられた。


Photo: いつも笑顔で演奏のVegaは、バンドの精神的主柱でもある。(撮影:まぁちゃん)

二日酔い気味であったが、ギターのKazはやはりアコースティックによるプレイが個人的には真骨頂だと思う。ボサノヴァやジャズ調のプレイは、誰にも真似できないフレーズがガンガン飛び出してくる。ガットギターの柔らかなトーンも、今回のコンセプトにハマっていた。


Photo: やっぱりアコギが似合う!(と思う)Kazのプレイは、楽曲に表情を与える。(撮影:まぁちゃん)

アレンジの肝となるピアノのJunは、普段の姿は無意味に明るいせんとくん風味だが、こと音楽に関してはコード解析力やアイデアに長けているため、僕が書いた原曲を進化させてくれる。彼がアイデアを出しバンドで実践し、曲の表情がどんどん豊かになっていく様は、本当に感謝である。


Photo: 音楽力もプレイもルックスも写真も光り輝くJun。ファン多し。(撮影:まぁちゃん)

ところで自分は、昨年からの原因不明の右手や背中の酷い痛みが限界に達しており、これが活動休止の原因のひとつにもなっているのだが、痛み止めを施して臨んでも満足のいくプレイができずに皆の足を引っ張ってしまった。何とかステージは乗り切ったが、これを完全に治さないと楽器が弾けず練習や作曲ができないだけでなく、仕事や生活にも支障をきたしてしまう。それに加え申し訳なかったのが、グダグダな自分のMC。ステージ上ではアホな話題連発で、多少の笑いはとれてもコミュニケーションという点では今後の課題かも。


Photo: 激しい痛みに耐え、何とか1ステージをこなした。偉いぞ自分。頑張ったね俺。(撮影:まぁちゃん)

そうこうしている間にステージは進み、当面の最後の曲となる「Sometime」演奏中に、感極まってKanaが泣き出し、声を詰まらせてしまう。Kanaの瞳からポロポロと大粒の涙がこぼれるのが見えたので、バックのオッサン達も自然と気持ちの入ったプレイとなり、細かいミスを感じさせない素晴らしいプレイができた。そして、感動的なフィナーレ。花束まで頂戴し、本当に感無量のステージが終了した。バンドメンバーのみんな、来てくれたお客さん、本当に心からありがとう。置かれた状況の中では会心の演奏と感動をお届けできたと思う。個人的には、多くのお客さんから自作の楽曲が良いと言って頂けたことが嬉しかった。作曲冥利に尽きるよね。


Photo: Kanaはラストの曲で涙が止まらなくなった。今後も頑張れ!(撮影:まぁちゃん)

感動のラストの中、自分のマイクで「今日はありがとう!みんな気を付けて帰ってね!」とご挨拶。…と、そこにメンバーから厳しいツッコミ「オイオイ、まだトリのバンドがいるよ!帰っちゃダメでしょ!」で大爆笑の渦に。最後までアホ丸出しの自分であった。

ちなみにトリを努めたrimaさんのパフォーマンスが素晴らしく、自分達のステージもすっかり忘れて聴き入ってしまった。人に歌を伝えるひとつの在り方なのだが、参考にしないとね。

この後、赤坂の韓国料理屋での打上げが大爆笑の連続だったのであるが、あまりに身内ネタなだけに、ここでは割愛を…アイツ、オシッコもらさないでちゃんと終電で馬橋まで帰れたのか?

んで、今後の予定は全く未定。まずは身体を治して、本業に集中しないとね。今まで応援してくれた皆さん、そしてメンバーの皆さん、本当にありがとう!いつか是非またライブに遊びに来てください。メいっぱい楽しみましょう!

Nacky
2010年2月1日



自己紹介
【F1スペシャリストから女性下着博士へ(笑)】

趣味は“バンドとバイク”という、昭和の不良高校生のようなパンクなジジィです。休日はバイクor自転車に乗るかイジるか、野外ライブをするしか過ごし方を知りません。よって、雨の休日は廃人です。

とにかく2つの車輪しかない不安定な乗り物が大好き。モーターサイクルやMTBでムチャ走りをしての生キズが絶えません。また、ギターやベース、ピアノなどの楽器を与えると制止されるまで弾き続け、自作のヘンテコな曲をその場で作りながら歌い続けます(本職はベース)。ジジィはジジィでも、“スーパージジィ”を目指して日夜努力中。若い女性からはイマいちモテないが、オバちゃんやガキんちょ、オカマに対してはいつも爆発的なパワーを発揮します。家庭や仲間うちでの呼び名は「人間に最も近いサル」。

自分のバンドのサイト↓です。
http://www.cyworld.jp/bluecolorunion
「サルは一体どんな音楽を創るんだ?」とご興味のある奇特な方、楽曲の試聴やダウンロードもできますので、是非覗いてみてください。アマチュアミュージシャンの方、コラボも大歓迎!アレンジもいたします。

こちら↓は自己紹介がわりです。アホ丸出しですが(笑)。
http://www.e-enesta.com/ore/flash15/fno282.htm

仕事では長年関わっていたHonda F1の仕事を辞し、イタリア車の広告制作を経て、現在は港区にある某広告代理店のクリエイティブディレクターとして、テレビCMやら広告やらを作っています。なんだか偉そうに聞こえるが、要は宣伝を作る上での何でも屋さんです。元来クルマ/バイク/レースのスペシャリストですが、今はなぜか女性下着のスペシャリスト。ご面倒な広告制作の仕事、よろずお引き受けいたしますのでご指名ください。

I'm OK, even if you give me a message in English,
and I'll certainly reply to you!
Thanx for your coming.

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