「俺たち2」管理人による戯言
日記でもない、コラムでもない、単なる戯言。そんな感じ。
筆者は幕張ベイタウン在住のおやじ。結構、歳いってます。はい。
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磯出式(三山七年祭り)
船橋、習志野、千葉、八千代の9つの神社が一緒に、七年に一回催すお祭り。三山大祭ともいうし、下総七年祭ともいう。磯出式はそのうちの4社の神輿が深夜から明け方に集まり執り行う神事。


今、午後四時。帰宅したところ。体はすっかり冷え切ってしまった。冷たい雨がしとしと降る深夜から今まで磯出式の会場にいた。その余韻に浸っている。深夜に四社の神輿が集まる三山の大祭(七年祭)の磯出式。あの時間帯に観客は1000人くらいいただろうか。いや、もっといたかもしれない。隣接したマクドナルドでは深夜の二時にも関わらず行列が出来ていた。深夜なのに、笛や太鼓が鳴り、そして大きな神輿が威勢のいい掛け声とともに入場してくる。7年に一度の荘厳で、勇壮、でかつ幻想的な祭だ。もちろん「何時だと思ってんだ。コノヤロー!」みたいなクレームは無い。

おっと、眠くなってきた。としとってくると、朝方まで起きてるのは辛いや。この続きは一旦寝て、起きてから。

(上の写真は夕刻の磯出式の会場)
(右上は、一番最初に会場入りする子守神社の神輿)


*    *    *


磯出式は、大須賀山の海側、国道14号に面した小さな公園を会場とする。その公園はその磯出式の為に土地が確保されているのだという。そこがかつての海岸線で、即ち、そこからが海だったところだ。そこに青竹で作った高さ5mくらいの格子状の垣根をぐるりと張り巡らせ、その中が神事の会場になる。雰囲気的には、江戸時代の処刑場のみたいな感じ。本来は真夜中に厳かにやっていたのだと思う。今日では事前の広報活動もあり、数百人が格子の外から眺めたり、写真撮ったりしている。とんでもなく厚化粧のギャルなどもいて、きゃっきゃしている。

そこへまず幕張の、つまり地元の子守神社の神輿の一団が入ってきた。神輿の先導の錫杖(しゃくじょう)が、かしゃん、かしゃんと聴こえてきて、次に長い竹竿に括られた提灯、旗などを持った神官などの格好をした人達、法被を着て手に提灯を持った人など総勢50人ほどがゆっくりと歩む。その後にお囃子の人たち、神輿はそれに続く。神輿を中心として、担ぎ手や、提灯を持った人たち合わせて50人くらいが取り巻いているので、先導の人数を含めると子守神社チームだけでも百人以上の集団だ。そうやって神輿は旧道をから磯出式の会場へと向かうのだ。

その格子状の竹垣で囲まれた中には四つの神輿を置く場所がある。海側から向かって左から子守神社、二宮神社、その次は確認しなかったが、あとの二つは子安神社と三代王神社。それぞれに取り巻きが100人以上はいるので、それだけでも4〜500人くらいになってしまうわけだ。但し、その竹垣の中には限られた人しか入れない。それでも、それほど広くないので、四社と係りの人が全て入るとぎゅうぎゅう詰めになる。私がちょうど見ているところに子守神社の神官やそれぞれの役の人がお尻を向けてずらりと並んでしまい、中があんまり見えなくなってしまった。仕方ないので、垣根の中で行われる神事は諦めて、次の二宮神社の神輿の入場するところを見に行く。

磯出式の会場の入り口も物凄い人ごみになっていた。裸電球に照らされた暗がりの中であちこちにケータイの液晶の光が輝いている。子守神社が入場して約20分後くらいに二宮神社が入場してきた。拍手が起きる。遠いところからご苦労様という意味だ。今日では近場までクルマに運んでくるだろうけれど、昔は船橋からここまで担いできたわけで、そりゃもう大変だっただろうと思う。だから、私も「ようこそ幕張へ!」と心の中で叫んでいた。なにか言い知れぬ感動すら覚えている。竹垣の入り口には子守神社の係りの者が提灯を持って出迎える。船橋の神様が幕張へ7年ぶりにひょいっと遊びに来たという感じか。

ところで、この大祭の概要はWikiの通り。以下参照。
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船橋市・千葉市・八千代市・習志野市の9神社の神輿が二宮神社境内に参拝に訪れる。なお、二宮神社の御輿は船橋市田喜野井地区と習志野市藤崎地区でかつぐことになっており、禊祭の時には習志野市鷺沼地区に置かれることになっている。各神社の神輿は、二宮神社近くの神揃場に集まり、献幣の儀を行い、二宮神社を参拝、その後、二宮、子守、子安、三代王の各神輿によって幕張海岸で、磯出式が行われる。その後6年おきになるが、7年目ごとに開催されるため「七年祭り」という名がつけられている。正式には「二宮神社式年祭」という。550年以上の歴史があり、千葉県の無形民俗文化財にも指定されている。
-----(以上)-----

ということは、この磯出式の前日に、子守神社が逆に出かけているのだ。なんともまあ、大変なお祭だ。だから七年に一回というのもあるね。

さて、次の神輿を待つのも大変だし、相変わらず天気はぐずついているし、寒くなったので、神輿が入場してくるほうへ遡ってみた。ちょっとズル。旧道にも神輿を見るための人がたくさんいた。とは言っても、磯出式の会場に比べたら静かである。子安神社の神輿はハルピン飯店の前辺りにいた。浜田川沿いのセブンイレブンの斜め前の辺りだ。やはり大集団だ。そしてやや遅れて三代王神社の神輿。そこからでも磯出式の会場まではやや距離があるので、時間がかかるわけだ。

すっかり体が冷え切ったので、私はセブンイレブンの前に特設されたテントの下で、ワンカップの熱燗をぐいっと飲み、100円の肉まんをひとつほおばる。うまい。体もあったまる。眠気と、寒さに震えながら勇壮な四社の大きな神輿を次々に見ることが出来た達成感というか幸福感に包まれる。惜しむらくは、その磯出式のクライマックスを見なかったことだ。それは次回の楽しみにしておこう。それを見ていたら、今まだ夢の中であることは間違いない。

*    *    *


もうすぐ昼だ。部屋からふと空を見上げる。青空だ。天気予報通り。気持ちがいいからどこかへ出かけたいね。

あ、そうだ。今日は千葉国際駅伝じゃん!

2009.11.22


左: 子守神社の次に入場したのは、二宮神社。船橋三山にある由緒ある神社だ。この祭りではお父さん役なんだそうだ。
右: 会場はこんなふうに竹垣に囲まれて、更にその周囲に二重、三重に人垣が出来ていて、中はまったく見ることが出来なかった。(この写真はノンストロボなので、かなり増感している。)

左: 旧道を遡ると、三番目に現れたのが子安神社。この祭りのお母さん役の神社である。
右: どんじりは三代王神社。高々と持ち上げられているところ。

左: セブンイレブンの前に出来た特設テント。こういうところで食べる肉まんは最高っ。
おでんもうまそうだった。おっと、ダイエットに励まないと。
右: マクドナルドは約10分くらい並びそうな感じ。深夜2時とは思えない。。

左: 千葉駅伝を観戦した夕刻、磯出式の会場に再び戻ってきた。誰ひとりいなくてひっそりとしていた。正確に言えば、一組の親子ががいた。もっと正確に言えば、私と息子がそこにいた。(笑)
右: せっかくつくったのに、数日以内に壊してしまうのはなんか勿体無いような気がする。

この撮影に使ったストロボはサンパックの20SRというシロモノ。30年くらい前にバイトして買ったのだ。発売していた当時は当然ながらデジカメなんてない。だから、私の普段使っているペンタックスのK10Dとの対応ってどうなんだか分からないが、とにかくちゃんと光ってるし、ちゃんと写っている。嬉しい。まだまだ現役でイケそうだ。

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千葉国際駅伝

磯出式から戻ってきて、PCをいじくってたりしたら5時近くなり、慌てて眠った。目覚めたのは10時過ぎ。たまにはこういう日があってもいいものだ。と、強がりを言ってみる。以前は朝まで起きているのなんてザラにあったけれど、今は辛い。ああ、老いを感じるな。

そうやってダラダラしているうちに、すっかり駅伝のことを忘れていた。ま、でも、今回は観なくていいや、なんて思ってたけれど、午後2時近く、出かけようとしたときにちょうど駅伝のランナーがベイタウンに入ってきた。右の写真はトップで走る日本の選手。2位も日本だった。

結果は日本がワン・ツーフィニッシュだった。ベイタウンを出てすぐくらいのところで、実はそのときまで3位だったケニアに抜かれたのだが、抜き返したそうだ。素晴らしい。

それと、去年から男女混合になり、ベイタウンは男しか走らないのがちょっと悔しい。あっと言う間に終わってしまうしね。

例年、駅伝を観戦していると必ず誰かに会う。今年は会わないな、と思ったらS田さん母娘に会った。最近目が悪いから、こちらからは判別不明。声を掛けて戴かないと、全部素通りしてしまうのだ。

2009.11.23


左: この人が2位。後ろに、やや遅れて、いや、殆ど差が無くケニアが追い上げてきていた。
右: 駅伝は瞬く間にベイタウンを通り過ぎていった。
我々は、そのまま新都心まで行った。新都心も所々に紅葉が綺麗なスポットがある。

左: 新都心を通り抜け、神田外語大学の前の水路。ここにも紅葉が。
それにしても歩くことはいいことだ。
右: この鳥、なんの鳥?
ずいぶん細長いクチバシだ。足には鑑札がついている。

左: せっかく近くまで来たので子守神社に寄ってみた。とても静かだった。
右: 狛犬さんもご苦労様でした。疲れだでしょ?。

左: 子守神社の境内の大イチョウはまだこんなに緑。見ごろはあと一週間くらいか。
右: 神社の近くの民家の軒先に、こんな色鮮やかな柿がなっていた。シブガキなのだろうか。

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2009/11/23
しばざ記 761
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