「俺たち2」管理人による戯言

いじめによる子どもの自殺が流行っている。いじめは昔もあった。陰湿なものもあったはずだ。でも、今、何故これだけの自殺してしまう子どもたちが多いのだろうか。全てを学校任せにしている親の無責任さなのだろうか。いずれにしても、真剣に考えてみることが必要である。


ミッキー・カーチス VS 長嶺ヤス子
11月8日 ニューオータニ幕張・チャリティディナーショー


国際ソロプチミスト船橋(ライオンズクラブの女性版みたいなもの?)の主催で、それぞれ業界の大物同士がガチンコするステージが実現した。約430人のお客様をお招きした大イベントである。ブッキングからクリエイトまで担当したのは、ピアニスト、作曲家、最近はイベント・プロデュースまでこなす栗本修である。




上の写真は、ミッキー・カーチス氏のラスト曲で長嶺ヤス子さんが踊るというコラボレーションが実現した夢のステージ。

前回の「しばざ記」で11月10日のことを書いているから8日のことを今から遡って書くのは少々記憶力に翳りがある私にとっては辛いのだが、是非記録しておくことと、今回のこの素晴らしいイベントに関わった多くの方々との共通体験として、また、ファンの皆様へのサービスとしてWEB上に残してゆこうと、一大決心したのである。

まあ、それほどの大袈裟なものでもないか。このページが果たす役割などちっぽけなものだ。そもそもこのページは適当な間隔で適当な題材があれば、黙ってても書いている。ちょいとドタバタして、まったく更新されてなかったり、今回のように、時系列が前後することもある。そんなわけなので、ざざざーっとお目を汚して頂いたら結構なのだ。

11月8日。ものすごい快晴。右上の写真(手前の人物は栗本修)のように、まるでロスを彷彿させるような天候。っていっても、俺はロスになんか行ったことがないが(笑)。まあ、いい。とにかく栗本と午前9時にはニューオータニに入った。まず、何をするかというと、色々な機材の搬入なのである。音響屋さん、照明屋さんもでかいトラックで機材の搬入を開始している。実は我々は数日前に、長嶺さんのステージに使うコンパネを運び込む作業をやっていた。このところ、私の仕事はすっかりイベント屋さんになっている。




上の写真の左は、続々と運び込まれて、そして、あっという間にセッティングされている音響機材の山。右は、舞台監督の小林さん。コンパネを敷いているところ。舞台監督は「ブタカン」と呼ばれることが多いので、名刺にはブタのマークがある。長嶺さんとは何十年も仕事をしている大ベテランである。はっきり言って、今回のイベントが成功したのはこの人物のお陰でもある。頼りがいのある人だ。




照明のセッティングもほぼ同時に進行した。大変な重労働である。それなのに、スタッフに若い女性が2人いる。たいしたもんだ。一番右の写真は音響スタッフ。




左はマイクテストをする渕田さん。数々の一流ミュージシャンの大イベントなどを手がける経験豊かなオペレーターであり、ミュージシャンとの交流も多い。栗本とも長い付き合い。今回は栗本のお願いを快く引き受けてくれ、費用も通常の約半額などという無茶な金額でやってくれた。でも、怒ってたな。(笑)
右は、いわゆる音響の「卓」である。ミキシングするオペレーターがいじくる機械といったほうが分かり易いか。いずれにしても、こんなに凄いものを持ち込んでくるわけだから、いかに凄いかわかるでしょう?




忙しそうに照明のチェックをするスタッフたち。左は、OKを出す女性スタッフ。偶然に写真を撮っていたら、おへそが見えた。なかなかセクシーであるが、プライバシーの侵害にもなるので、写真は掲載しない。むふふ。




どかーんとでかい会場。そして栗本のキーボードも設置された。彼は今回のサウンドクリエイトを一手に引き受けているので、シンセの音源として、雷の音とか雨の音なども事前に用意してきている。もちろん、ミッキーさんの演奏曲、長嶺さんのバックの音など全てが彼の指示のもとに行われる。いやはや、大変な仕事なのである。

音響のセッティングと照明のセッティングが終了したのは昼ちょっと前くらいか。アーティストが会場入りするのは午後1時頃なので、もちろん、それからサウンドチェックや照明の微調整などもしなくてはならない。しかし、それまでは一息つけるので、スタッフは昼食をとったり、休んだりできる。なんせ、パーティーのスタートが午後6時半。ショーの開始が夜8時。片付けなどを含めると13〜4時間にも及ぶ長丁場なのである。僅かな時間とはいえ、たっぷり休息をとっておくことが必要なのだ。

しかし、その間も栗本は右往左往している。何かと色々忙しい。実は、昨夜もこの日の為に幕張に泊まっている。しかも、吉祥寺で深夜までライブをやってそのまま幕張に来ている。意外にタフなのだ。そして、今夜も仕事が終われば再び幕張に泊まり、そして明日はまた新宿(だったかな?)で仕事。それもそのまま行くらしい。いずれにしても、大変ハードなのである。大したもんだ。えらいっ!!

さて、ここで、このイベントが何なのかを説明したい。その前に、そもそも主催の国際ソロプチミストってなんだ?という疑問もある。一番上のほうでさらりと「ライオンズクラブみたいなもんだ」と述べたが、そう、女性の実業家などが中心となって社会に奉仕したりしている団体なのである。ジャイネのマヤちゃんもメンバーである。私もよくわからないけれど、つまり割合裕福な、いや、かなり裕福な方々の集いである。というと語弊があるけど、でもボランティアはまずお金が無いとできないもんだ、という説もある。私のように金が無いくせに時々ボランティアをやったりしていると、自分の生活に思い切り負担がかかり、逆にボランティアにお世話にならなくては。ちと、余談だった。(笑)

その国際ソロプチミスト船橋が毎年開催しているチャリティディナーショー。毎回収益金を色々な施設や団体に寄付している。今回は、ジャイネのマヤちゃんの企画で、ネパールの子どもたちを救うための寄付になるという。ご存知の通りマヤちゃんの出身のネパールは貧しい国であり、更に政情が不安定で、あらゆる点で恵まれない子ども達がたくさんいるのである。これまでにもジャイネパールがそういった子ども達を支援する活動を続けてきた。そして今回は、国際ソロプチミスト船橋のバックアップで、ということになったのである。

従って、このディナーショーの意味合いは大きいのである。栗本も任された以上は精一杯やらねばならない。なにしろ、18000円というチケットを400人に売らねばならない。つまり、18000円の価値が無ければ、いくらチャリティだといっても人は来ないのである。栗本と気心が知れていて、しかも大物のミッキー・カーチスさんと長嶺ヤス子さんをこのステージに持ってくるというのは、こういう背景があればこそなのだ。




昼のひととき。スタッフ控え室で。左が弁当。船橋のお弁当屋さん製。マツタケのご飯なのだ。中央は、照明さんチームの食事。右はソロプチさんからミカンの差し入れ。これがめちゃ美味しかった。ミカンの向こうにあるのは栗本が用意した楽譜。私には紙くずにしか見えないけど。(笑)




午後1時になって、出演者が続々と到着。左からドラムのマーティー・ブレイシー、ベースのグレッグ・リー、そして、関係ないけど、弁当を手にして喜んでいる私。そうそう、私はこの時点でなんの役を担当しているのかということを明かしておくが、長嶺さんのエスコートなのである。ちゅうわけで、長嶺さんの部屋に急行し、まずはご挨拶。

長嶺さんはメイクがあるので、一般客室を楽屋として使っている。専用のメイクさんとマネージャーさんを引き連れて来られた。ご挨拶にお邪魔したときにはまだノーメイクなので、代わりに長嶺さんの部屋(5階)からの景観だけ写真に収める。それが、右の写真。

簡単に段取りを話してから、一旦スタッフの部屋に戻る。既にミッキーさんも到着していた。




ミッキーさんは一心不乱にハーモニカを練習していた。いや、練習というより楽しんで吹いているという感じか。時々ずっこけたりして周囲を沸かせたりした。しかし、見事な腕前。数年前に始めたとはとても思えない熟練した音色を出す。左は、ミッキーさんの後ろ姿。白い高級そうなレザーのジャケットが大物ぶりを感じさせる。中央はミッキーさん愛用のハーモニカ。右は、ミッキーさんの3番弟子であるイケダマコト氏。二枚目の俳優さんだ。今後ブレイクしたら、この写真が高く売れる?そのためにも頑張ってちょーだい!!




午後2時を回った頃、ステージでは照明のテストや、サウンドチェック、リハが行われた。グレッグはエレキ2本、ウッドベース1本といつになく大荷物。マーティーは、電車で移動したため、ドラムはベイタウン中年バンド(Bad Smell 100cc)のものを使うことになった。すみません、高橋さん。おっと、BS100のメンバーにも感謝。ぺこり。




左は疲れをもろともせず、次々にかっこいいフレーズを生み出していた栗本修。長嶺さんのインスピレーションで、次々にスタイルを変化させてゆく。単に演奏がうまくても出来ないのが劇伴(ゲキバン)なのだ。中央はこの人、もちろんグレッグリー。同じく、変幻自在にベースを弾きまくる。初見の楽譜はもちろんアイディアの引き出しをたくさん持っているから、突然の要求にもきちんと応えられる。右は、マーティー。リズム感の精度の高さはバツグン。レスポンスも言わずもがなである。




司会(ソロプチさんのメンバーです)も準備万端。まだ開演まで3時間以上あるのに、ソロプチさんも大変です。(写真左)




なんとミッキーさんと長嶺さんの共演は40年ぶりだとか。40年ですよ、40年。二人ともともに業界を引っ張ってきた人だけど、若々しいので驚き。






本番のときにはあまり写真を撮れないので、リハのときに失礼。
二人とも物凄い気合がなのだ。


先ほども書いたが、ミッキーさんのハーモニカはただものではない。相当練習していると栗本に聞いたが、半端じゃないほど上達している。御歳69歳。バリバリである。長嶺さんも凄い。70歳とは思えない激しい踊り。左は、その重鎮達に翻弄されながらもしっかりバックを勤める栗本。プロデューサーとしてではなく、一演奏者として、時には長嶺さんに叱咤されながらも頑張っている。

長嶺さんのリハは、いろいろと試行錯誤を重ねながら進行した。登場の仕方も色々考えた。意表を突いて、踊りながら客席を練り歩き、そしてステージに登るという案を長嶺さん自らが出し、そう決まった。雷が鳴り、雨が激しく降るという効果音とともに栗本トリオの幻想的な音楽が始まり、そして仮面をかぶった長嶺さんが出てくるという設定である。急に決まったものだから、舞台監督の小林さんもやや焦り気味。でも、しっかしとサポートして頂いた。さすがに経験豊かなスタッフなのでこういうことが許される。音響の渕田さんにしても然り。素晴らしいスタッフに感謝!

夕刻4時頃、一旦スタッフは引き上げ、控え室で休憩。栗本もここでやっと自分の時間が作れる。しかし、彼は一所懸命楽譜とにらめっこしている。大変だ。グレッグはノートパソコンとにらめっこ。彼は自分のホームページをこうした空き時間に作っているのだ。大変ですな。ミッキーさんたちは談笑。楽屋話というか、落語家でもあるミッキーさんの話は面白い。楽屋中、大笑い。そのうち、マーティーは、ノートパソコンで映画を観始めた。話題作の「ダビンチ・コード」。ミッキーさんも後ろから覗き込んで、解説をしている。






そういえば、関係ない話で恐縮だが、一昨年の今頃、このマーティーとグレッグを伴って、磯辺(ベイタウンの近く)のコンビニに深夜の2時くらいに行ったことを思い出した。あれは「KRONIZCK」のレコーディングのときだった。しかし、深夜のコンビニ、しかも、磯辺にあるコンビニにだよ、黒人が2人いきなり入ってくるのにはさすがに店員さんもびっくりするだろう。




楽屋でも絶好調のミッキーさんだが、ふとした瞬間に、ちょっとお疲れ気味な顔もする。そりゃそうだ。右は、長嶺さんの仮面姿。本邦初公開。本番10分前。暫くこの格好をしていなくてはならない。大変だ。奥にいるのはメイクさん。




こちらは開演前のエントランス。長嶺さんの書籍や絵も並ぶ。そうそう、長嶺さんは、画家としても高名なのである。




午後7時45分。食事が終わり、まもなくショーの開始である。




ショーが始まった。まずはミッキーさんがイントロに乗って、歌いながら登場する。1曲目は、「ハウンド・ドッグ」。つかみはOK。凄い迫力。続いて、「ビーバップ・ルーラ」。この辺りは得意中の得意なミッキー節が炸裂。残念ながら私はこの時間を見計らって長嶺さんの楽屋へお迎えに。この「ビーバップ・ルーラ」の後に、小噺があって、本当はそれが一番聞きたいところだったのだが、まあ、仕方ない。

少しの間、長嶺さんと入り口付近で待機。仮面をつけた長嶺さんは、長嶺さんであって長嶺さんにあらず。なんのこっちゃ。(笑)

会場は大いに沸いている。ミッキーさんの小噺が馬鹿ウケ。うーむ。聞きたい。

小噺が終わり、お約束の雨が降り、雷が鳴るというタイミングで長嶺さんが会場にこっそり入る。観客の誰もがステージのほうを見ているから長嶺さんに気づかない。しかし、それぞれのテーブルの脇を踊りながら通り抜けると、お客さんからは悲鳴に似た歓声が上がる。素晴らしい演出である。いきなり長嶺さんが現れるから、誰もが写真が間に合わないのだ。

上の写真の右が会場を練り歩き、ステージに上った長嶺さん。仮面をつけている。ここから、彼女の独演が続く。バッキングは栗本トリオに加えて、本来はシナリオに無かったミッキーさんのハーモニカも。これがまた素晴らしいのである。単に大スターだけじゃなくて、本当に音楽家としても凄いのだ。あのセンスがあったればこそ常に業界の重鎮でいられたのである。

長嶺さんのステージは、狂ったように、時には鬼のように、時には可憐な蝶のようにステージ狭しと踊りまくった。バッキングの音楽がその強弱にシンクロしている。後で聞いたことだが、この鬼気迫るステージで涙を流した方もいらっしゃったとか。わかる、わかる。




一旦、長嶺さんがいなくなったステージでは、ミッキー・カーチスショーの第2部が始まっていた。ハーモニカのソロもふんだんに聴かせる。凄い迫力。ロカビリーは我々よりずっと上の世代だけど、迫力があるので、是非お聴きになることをお薦めする。

第2部のセットリストは次の通りである。「ジョージア」、「ブルー・スウェード・シューズ」、「テネシー・ワルツ」、「チューチュー・トレイン」、「のっぽのサリー」。そして、アンコールは「枯葉」。このときにミッキーさんと長嶺さんの共演があるのだ。上演時間約1時間半。あまりにも素晴らしくて、あっと言う間だった。栗本、グレッグ、マーティーの演奏もさすがだった。歌伴なので、あまり自由が利かない中での演奏だったが、全然そういうのが気にならないというか、その制約の中で最高にかっこいい音を出していた。右は、グレッグのセット。ベイ中のマッキー(ベーシスト)がメーカー名をズバリ当てていた。



公演が終わると各販売コーナーに人が群がる。あまりにも凄くて、つい写真を撮り損ねた。上の写真は公演終了2分後くらい。これから(5分後くらいに)凄くなるのだ。




こうして、長い一日が終わった。午後11時少し前。打ち上げは敢えてやらず、わざわざ遠く大阪からいらした栗本のお母上(右の写真の中央)と伯母上(同右端)をジャイネにお連れして、少人数でカレーを食べて、ビールを飲んだ。お二人は幕張マンハッタンホテルに宿泊し、明日大阪に戻る。しかし、栗本と私は、明日またコンパネを運んだり重労働が待っている。まあ、でも疲れたけれど、楽しかった。


翌日、栗本の母上、伯母上はマンハッタンを素晴らしいホテルだと絶賛して大阪へ向かった。栗本と私は、その後(コンパネを運んだ後)、マンハッタンに立ち寄った。栗本も素晴らしいホテルだと言った。一緒に写っているのは企画の小野さん。分かり難いかもしれないけど、庭園の草花に小さなイルミネーションが点いているのだ。

ベイタウンにゲストでいらっしゃる方、マンハッタンをよろしく!

◆栗本修オフィシャルページ

2006年11月14日 記
誤字、脱字、稚拙な表現力、その他は、何卒ご容赦ください。

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