「俺たち2」管理人による遠距離通勤マガジン

平日の昼間にのんびりと野球観戦なんて、サラリーマンの夢なんですよねえ。高校野球なんて、お盆の頃の全国大会くらいしか最近観てなかったんですけど、意を決して(クライアントさんごめんなさい)、行ってきましたよ!


猛暑の中の死闘!
銚子商業 対 拓大紅陵
夏の高校野球千葉県大会決勝戦



7月27日、台風一過でぐんぐん気温が上がり、千葉では36度(?)の猛暑。そんな中、千葉の強豪が決勝で戦った。私は、出身が木更津なもんで、とりあえずは拓大紅陵の応援スタンド(一塁側)で観戦することに。

入場料は600円で、どの席で観戦してもよい。普段は(値段が)高くて観ることのできないネット裏でも、ダッグアウトの上でも。がしかし、ネット裏ってのは、あの金網がどうも邪魔っ気で好きにはなれないし、しかも、猛烈な陽射しだし、ダッグアウトの近くも同様に陽射しがキツイのと、殆ど満席状態だし、そんなこんなで躊躇しているうちに、ネット裏もどんどん席が埋まってゆく。

それでも、一応、応援団の近く、位置的には1塁とライトの守っている位置のちょうど中間くらいの席を確保した。いやいや、ほんと、猛烈に暑くて、最初応援団と一緒になって応援してたのだけど、2回のオモテに、日陰になっている外野スタンドへ移動。情けない。選手や応援団はジリジリと照りつける中で一生懸命やってるちゅうのに。


入場料は大人600円。中学・高校は、??円、小学生以下は無料。

試合は、拓大紅陵が初回から相手のミスなどで1点を先制、2、3回も1点ずつ加点し、3対0とリード。このまま紅陵のペースで行くのかと誰もが思ったその次の回、銚子商が集中攻撃でたちまち3点を奪取。同点になった。試合は振り出しに戻る。

そこからが長い。5回以降はずっと両校ともランナーは出るが、加点できない。息詰まる攻守が続く。さすがに強豪がたくさんいる180校の千葉大会の決勝戦だけある。拓大紅陵といい、銚子商業といい、横綱ががっぷり組み合ったという感じ。




殆ど満員のスタンドをバックに、黙々と投げる拓大紅陵の露崎。




1〜3回は拓大紅陵が攻める。




<左> スコアボードのスターティングメンバー。
<右> ヒートアップする拓大紅陵の応援席。このずっと左のほうに臙脂のウエアに身を包んだチアガールがいるんだけど、ガードが固くて撮影できず。っていうか、近くまで行って写していると変態扱いされそうなのでやめた。(笑)


外野スタンド(いわゆるロッテの応援団がぴょんぴょん跳ねているところ)から見た風景。手前に銚子商業のライトがいる。正面のスタンドは銚子商の応援席。

一塁側の応援席の一見空いてるように見える部分(右側のオレンジ色の席))は、チアガールが踊るスペース。それ以外は殆ど埋まってるという感じ。へたすると、平日のロッテ戦より入場者は多いかも。

陽射しは猛烈なのだが、湿度が低いので、日陰は割りと涼しい。日陰の外野席は快適だったけど、一歩グランドに入ると灼熱地獄なのだ。

午後2時35分。試合開始から1時間35分経過。5回のオモテの銚子商業の攻撃が終わり、これから拓大紅陵の攻撃が始まる。バッターは3番の大前。
(スコアボードが角度で見えないけど、実際には下のような状態)



ここまで銚子がヒット2、エラー2、拓大紅陵がヒット2。

午後3時55分頃、9回裏拓大紅陵の攻撃。2死、ランナー2塁だったかな?ここで一発出ればサヨナラ。それまでも再三チャンスがあっただけに、お、こりゃイケると、木更津出身の私も大きな声援を送っていたのだが、あえなくライトフライ。いや〜、いい当たりだったんだけど、残念。

遂に延長戦に。いや〜、実に好ゲームだ。こうなったら両方とも頑張れ!

しかし、なんたって暑いので、延長になると両校ともキツイ。特に3塁側の銚子ナインのダッグアウトはずっと陽射しがあって、4時過ぎには西陽がダイレクトに入ってくるわで、大変だったと思う。

午後3時過ぎになると、拓大紅陵高校の応援席(手前)がやっと日陰になってきた。私も、外野から内野の2階席へ移動する。あわよくば、1階席の日陰を考えたのだが、ご覧のようにスシ詰め状態。

一方、3塁側の銚子商業の応援席(写真の上のほう)は、西日がガンガン当たって、そりゃ大変な状況。

9回終了時、スコアボードはこうなった。
5回オモテの銚子商業の3点以降は両校とも加点できず。

こうなるとサドンデスなのである。猛暑の中をどちらが踏ん張れるか。死闘なのである。午後4時を回って、ますます白熱してきた。銚子商業は先発の遠藤がずっと投げ続けている。一方、拓大紅陵は露崎から大前にリレー。

延長10回、11回は、ともに零点。試合が動いたのが延長12回のオモテ、銚子商業の攻撃。テンポ良く2死にした拓大紅陵の大前が四球を出した。これがマズイ。で、次のバッターに死球(だったかな?)で、2死1、2塁に。ここで、4番打者福田が走者一掃の3塁打を放つ。うーん、勝負あった!この2点はでかい。

その裏、拓大紅陵はランナーを出しながらも追いつくことは出来なかった。試合終了と同時に銚子商業ナインはマウンドに全員駈け寄り、飛びつきあって喜んだ。10年ぶりの甲子園出場だ。拓大紅陵ナインは、呆然とそれを見て、そして、泣き顔が大きなスクリーンに映っていた。



延長12回2死。銚子攻撃。3塁ランナーは3塁打を放った福田。

試合終了時。
銚子商業ナインがマウンドに集まり、応援席から紙テープが投げ込まれる。感動の瞬間だ。



涙を流す拓大紅陵ナイン。




校歌を歌う銚子商業ナイン。かの巨人の篠塚が銚子商業の2年だったときに全国制覇した記憶が甦る。因みに篠塚と私は同年齢なのである。
余談だが、銚子商業が優勝したときの秋季大会では、我が母校の県立木更津高校が銚子商業に勝っている。今でも酒の席で熱く語られているのだが・・・。(笑)




表彰式。180校を制した銚子商業と、準優勝の拓大紅陵が仲良く並んだ。






メダル授与(上)と、それを暖かく見守る拓大紅陵の大応援団。


いや〜、いい試合だった。感動。
仕事休んで来た甲斐があった。(しかし、夜は仕事しなきゃ!)

帰り際、出口のところで、朝日新聞の号外を貰った。いくらデジタルの技術が発達していても、瞬時に編集して、瞬時に印刷し、それを配るというのは大変なことだろう。(ご苦労さまです!)

上の写真の拡大(ちゅうか、上の写真が縮小してあるんですが・・・)。
得点表を見ると改めて、凄まじい試合だったのが分かる。

この号外はWebにもあったので、一応URLを掲載しておく。ひょっとすると、何日かしたら削除されているかもしれないので、早めにアクセスすることをおすすめする。

http://www2.asahi.com/koshien/
pdf/kesshou_chiba.pdf


尚、上記は、PDFファイルなので、アクロバット・リーダー(無料配布)が必要である。今のパソコンだったらだいたい入ってるよね。

*  *  *

というわけで、銚子商業高校が10年ぶりに甲子園行きを決めた。何回も言うが木更津出身の私は拓大紅陵高校に勝ってもらいたかったが、でも、彼らの健闘ぶりも敗れたとはいっても素晴らしかったことを称えたい。(といっても、俺が称えてもどうしようもないんだけどね。ははは。)

ヒットの数でも、1つ上まわっていたくらいだから、実力も均衡していた筈だ。きっと来年は間違いなく甲子園だ!とにかく、いい試合だった。頑張れ、拓大紅陵高校!そして、銚子商業も甲子園で暴れてくれ!
(エラー3は、教訓として、次に活かしてほしい。甲子園では絶対にエラーしないことだ!)

*  *  *
出口のところで、号外とは別にJR職員(?)が右のようなチラシを配っていた。さすが商魂たくましい!
そうかあ、でも甲子園に行くってことはお金がかかるってことだ。幸いかどうか分からないけど、我が母校は一度も甲子園に行ったことが無いけど、行くとなったら寄付募集なんてチラシがまわってくるのだろうか。

ちなみに、右のチラシのウラ面には、
募集人員:200名、最小催行人員:50名、旅行代金:銚子駅発着・新幹線指定席&新幹線自由席で26800円と書いてある。もちろん、宿泊は別だから、高くつくわけだ。
うーむ。

2005/7/27

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