達のホームページタケマミが語る宝塚のページ






タケマミのHow To 宝塚。
タケマミが宝塚の魅力を語ります。
スタートしました。どうぞ、お入りください。

俺達のホームページとしては、かなり大胆な企画。
「俺達」と「宝塚」って、まったく結びつかないんだよね。まったく知らないし・・・。
ところが、タケマミさんを客員スタッフに迎えたことによって、未知への扉が開こうとしている!(わくわく)

よし、こうなったら、我々も一緒に宝塚をちょっとだけ勉強してみることにしよう。
もちろん、我々同様、ちょー初心者も、根っからの宝塚ファンもどうぞ、あそびに来てください。(俺)

宝塚について、まずはいろいろと書いてみました。
私は宝塚が大好きなので、いろいろと知っていても、
ホント、宝塚って何?という人にとっては分からない世界だと思います。
なので、まずはこんな事からお話して、見ていただいた方にも、ふ〜んと思って頂けたらいいなと思っています。(2004/6/1 タケマミ)

CONTENTS
[ 宝塚の「組」って何? ]  [ 劇場について ]  [ スターの楽屋入り ]  [ *** ]


注: このページは、降順(新しい記事ほど下になっております。)です。通常の掲示板とは逆です。
 さて、どの辺りから語ってもらいましょうか。
質問ったって、こちとらさっぱりわからないので、まず、マイクをお渡ししましょう。
それでは、タケマミさん、よろしくお願いします。(俺)

私、タケマミは宝塚が大好きです。
なぜなら母のお腹の中にいる時から見ていた(感じていた)から・・・。
宝塚は私にとって一番身近なエンターテイメントだったんですね。
そんな私が大々好きな宝塚の魅力を『俺達のホームページ』をお借りして、
いっぱい語っていこうと思いますので、よろしくお願いします。
実は、今まであまり語れる場ってなかったんですよ!

宝塚って有名なようでも実はあまりよく知られてないんですよね。
女の人が男役もやる劇団でしょ?とは皆さんよくご存知のようですが、私が宝塚が好きと言うと、友達・知人に一番よく訊かれるのが、
宝塚って、一体いくつ組があるの?
です。
宝塚に組がある・・・ということは何となく知られているようですが、それが一体いくつの組で構成されているのか?4つ?5つ?と悩むぐらいの人は まだよくて、ほとんどの人は知りません。悲しい!!
答えはと言うと、現在は『5つの組』と、組には属していない『専科』という
スペシャリストの集団があります。
この『専科』というのは、歌やダンスに秀でた人で、演目によってたまに
ゲスト出演する人達で、分かりやすくいうと「OB会…会社でいうと役員会」のような感じ
というのが一番近いかもしれません。なので、組を卒業して入る人がほとんどです。


そして、組には何組があるのかというと・・・
『花組』『月組』『雪組』『星組』『宙(そら)組』の5つの組があります。
宝塚音楽学校に入って、2年後、初舞台を踏んでそれぞれの組へ配属されますが、
その後ずーっと同じ組にいる人もいれば、組替えで他の組へ行く事もあります。
その時代のバランスによってですね。

さて「5つも組があったんだぁ」なんて納得してもらった後に訊かれるのが、

「へぇ〜、で、どう違うの?」

ということです。
これは難しい質問なんですよね。組によってカラーは多少違うし、その組の伝統
みたいなものもあるのですが、今はそのカラーも昔ほど突出していないように
思います、残念ながら。感じ方に個人差もあるので何とも言えない部分もあるのですが、
タケマミ的解釈としては、

・花組・・・文字通り華やかな組、正統派宝塚!といった感じです。
      真矢みきさんがこの花組出身です。

・月組・・・渋さもあり、コメディもできる組、チームワークの良さは伝統ですね。
      大地真央さん、黒木瞳さん、涼風真世さん、天海祐希さんなどが
      月組出身です。

・雪組・・・芝居の雪組!と言われています。宝塚はちょっと・・・
      という人でも芝居を見に行く人多し。
      一路真輝さん、最近ドラマに出ている紺野まひるさんも雪組出身です。

・星組・・・個性的で濃い〜印象を受ける組です。
      ちぃと古いですが、あの、鳳蘭さんはこの星組出身、
      実に8年間もトップを務めたのです。スゴイ!

・宙組・・・若さと都会的な組です。一番新しく誕生した組だからというのも
      あると思います。
      姿月あさとさんが初代トップスターでした。


と、こんな感じでしょうか。
もちろん、今も次々と新しいスターが誕生して、そのトップスターによっても
組のカラーは変わってきます。
今、テレビや映画などでよく見かける人は、こうして見ると月組出身の人が
多いのかなといった感じですよね。でも、他にも宝塚出身者の方は様々な舞台などで
活躍されてます。これについてはまた別の機会に語らせてくださいね。

そうそう、映画といえば、6月2日に
『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ! 』
がDVD発売されましたよね。映画館で見た方も多いと思いますが、
私はこれ、ある1場面だけのために見に行った!と言っても過言ではありません。
『踊る2』の中で初めて登場した女性キャリア、沖田管理官こそ、先に紹介した
花組出身トップスターの真矢みきさんなんです。
ちょっとイヤな女性の役で嫌だなぁ、なんて初めは思っていたんですけど、
あの警察のキャリアの方々を従えて大きな階段を降りてくるシーンを見た瞬間、
これだけでOK!!!!!と、大感激でした。そして、本広監督はこの1シーンだけのために
真矢みきさんを起用したのでは?と勘ぐってしまうほどタケマミ的には大感激の
シーンでした。

花組のカラーに華やかさと挙げましたが、その中には群舞の美しさもあるんです。
真矢みきさんが、宝塚大劇場の大階段を大勢のタカラジェンヌを従えて
黒い燕尾服で颯爽と降りてくる姿は最高にかっこよかったんですよ!
退団して、あ〜、あの姿ももう見られないのか・・・なんて思っていたら、
なんと、今度は本物の男性を大勢従えて広い階段を降りてくるではないですか!
もちろん、下など見ずに、スッスッと斜めに足を繰り出すあたりは
宝塚出身の人じゃなかったら、あの降り方はできませんよ!
ぜひ皆さんも、あの登場の1シーン、もう一度じっくり見てみて下さい!
これぞ宝塚!っていう雰囲気がちょっと味わえますから。

さてさて、ホント、宝塚の話をしていると尽きないので今回はこの辺で。
これからも宝塚一人談義をさせてもらうつもりですので、
懲りずによろしくお願いします!
ベイタウンにも、必ずや宝塚熱狂組の方がお住まいだと思うんです。
もし、いらっしゃいましたらぜひお声かけて下さいね!
(2004/6/1 タケマミ)

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ほほー。(感心、歓心、関心)
「組」ちゅうのは単に分けてあるだけじゃなくて、それぞれ性格があるわけですな。ちょー初心者のオヤジとしては、目からウロコが落ちた感じです。
”階段を下りるシーンにも宝塚を感じる”・・・なるほど、いいことを聞いた。今度はそういう目でテレビを観てみよう。
(2004/6/2 俺)


re:タケマミの「宝塚を語る」 投稿者:buyotyo  6月 3日(木)00時26分

「宝塚を語る」読ませていただきました。

宝塚歌劇団は名前を聞いたことがあるだけで、全く知らない領域です。
そんな私は、「宙組」と書いて、「そらぐみ」と読ませるのは
一言で表現すると、”ガンダム的だ”と思ったのです。
少なくとも命名者は意識した確信犯にちがいない。と。

例えば、宙組の演目には「激闘!ソロモン攻略戦」とかがあったりして、
ビグザム役の人は劇団四季のライオンキングのキリンみたいに
竹馬を履いて演じてたりして、ソーラレイがスポットライトの一点照射で
表現されたたりとかするのでしょうか?

すごくバカな質問かもしれないのですが。

タケマミの宝塚 投稿者:タケマミ   6月 3日(木)23時06分36秒

早速「俺達のホームページ」に載せて頂けて、とっても嬉しいです。
またいろいろと語っていこうと思いますので、これからもかわいがってくださいね。

さて、そして、嬉しいことに、早速質問も頂いてありがとうございます。
なるほど、「宙組」から「ガンダム」ですか・・・私はちょっと思いつきませんでした。
「宙組」は一番新しい組なので、そのような発想ももしかしたらあるのかもしれませんね?!
演目に関してはおっしゃるような演出は残念ながらありませんが、
これを機にbuyotyoさんもぜひ一度「異次元ワールド」を体験してみてください。
そして、また感想などお聞かせ頂けたらとっても嬉しいです。
お読みいただいてありがとうございました!


re:さすがパーソナリティー 投稿者:buyotyo   6月 4日(金)02時52分

こんな、へんちくりんな質問にもスマートかつエレガントな文章で答えていただき、恐れ入ります。

わたしゃ、なにせオスカルとラスカルとミルマスカラスの区別も付かないくらいでして、
女が男のフリをしたりとか、男が女のフリをして演じるというのが、そもそも「異次元ワールド」です。
しかし、相対する立場の相手を演じると言うのは、
例えて言うと、ライオンが理想的なシマウマの喰われ方を演じてるみたいなもので、
いわば確信犯的演出手法なんでしょうね。

宙組が65年ぶり(でも”そらぐみ”で漢字変換できない)なのに対し、ガンダムは既にアニメの古典ぽいというのが、宝塚の歴史の深さを感じます。

PS:
ところで皆さん、アニメといえば、実写版のキャシャーンって見た人います?

*宝 塚 歌 劇 団* 投稿者:す〜みん  投稿日: 6月 4日(金)20時44分

タケマミ様:
 昔西宮に住んでいたので、宝塚は近かった……のはどうでもいいとして、宝塚というと、私のお気に入りは『PUCK』ですね。うちの生徒(高校生)が文化祭でやってたのをみて、随分感動しました。その後、ビデオで見てまた感動。パックは涼風真世の当たり役でしたね。
 その後、宝塚の作品をちゃんと見たことはなかったのですが、最近、ベイタウンのある方にDVDを借りて姿月あさとの『エリザベート』を観ました。舞台の迫力を感じても、ラストが難解で、感動するとかの類とは違うなあ、などと思った次第。

 お薦めの作品などどんどん載せてくださいませ。期待してます。

P.S.
 最初に宙(そら)組を知ったとき、buyo氏と同じことを思いましたです。映画のサブタイトルで『めぐりあい宇宙(そら)』って読ませているのは、ものすごく印象に残ってましたから。とおもって検索したら、挿入歌はそのもので宙(そら)とあててました。
http://karlmann.arrd.net/vocal/0009.htm

やっぱり宙は広い?! 投稿者:タケマミ  投稿日: 6月 6日(日)00時05分

宙組からずいぶんいろんなお話が出てきて私も楽しませてもらっています!
それにしてもbuyotyoさんがおっしゃる
>ライオンが理想的なシマウマの喰われ方を演じてるみたいなもので、
 いわば確信犯的演出手法なんでしょうね。
これ・・・そうですよ!これぞ宝塚の魅力です。(別に喰われるシーンはないですが!)
やっぱり理想の男性像を女心で演じてくれるわけですからね〜。
見ているこちらは目がハートになってしまいます。

ところです〜みんさん、「めぐりあい」の歌詞見ました!
あれって、そのまま宝塚の演目の主題歌にありそうですよね。
残念ながら、実際の歌を聞いていないのですが、
印象に残る言葉やフレーズの繰り返し、大きな愛を歌うあたりピッタリだと思ってしまいました。
それから、「PUCK」よかったですよね。涼風真世さんは妖精をやらせたらピカイチだと思います。
あの主題歌はユーミンが手がけた事で当時話題になったんですよね。
「エリザベート」はいろんな組がやっていますが、姿月あさとさんのでしたか。
歌に迫力があるスターさんなので、エリザベートにはピッタリだったと思いますが、
確かに、宝塚のお話としては全編に渡ってちょっと暗い印象があるので、
なんだか異色な感じもしますよね。
今花組の春野寿美礼(すみれ)さんの「エリザベート」は、
切ない感じもよく出ていてよかったですよ。機会があったらぜひDVDでまた見てみて下さいね。

演目についてもまたゆっくり語っていこうと思います!
ありがとうございました。

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タケマミさんのお陰で、俺達のホームページとしては、前回初めて未知の世界「宝塚」というコンテンツを取り扱ったのですが、スタッフ、ユーザー各位にも興味を持って頂くような傾向が出てきております。このままゆくと「俺達のホームページ」ではなく、「俺達の宝塚」という名称に変更するかもしれないですね?(笑)
さて、タケマミさんから再び原稿が届いておりますので、アップします。今回は、劇場そのものについて、ですね。また、感想などを送って頂ければ幸いです。(2004/6/27 オレ)

宝塚(劇場)について語る

第1回目では、宝塚っていくつ組があって、どう違うの?
と、よく聞かれる事について、タケマミ的視点で紹介してみましたが、
ふと、宝塚をよく知らない、または一度も見た事がない、という方は、宝塚の劇場って一体どんな所だと思っているんだろう?と思い、
今回は、宝塚が公演される劇場をご紹介したいと思います。

「宝塚歌劇」というくらいですから、兵庫県宝塚市に「宝塚大劇場」があり、
東京はオフィス街、日比谷に「東京宝塚劇場」があります。
東京宝塚劇場では宝塚以外にもジャニーズのショーをやったこともあるんですよ。
・・・確かにいい男の子集団のジャニーズにも似合いそう。

さて、兵庫県の宝塚って、実は温泉地なんですよ。
華やかなステージを見てぽ〜っとして、その後は温泉に浸かってまたぽ〜っとする・・・
たまらないシチュエーションです。まるでタカラジェンヌのように
心も体も「清く、正しく、美しく」なれちゃう気がします!

宝塚大劇場は、「宝塚ファミリーランド」という遊園地のすぐ目の前にあったんですが、
ここは惜しまれつつも去年閉園。隣接していた「手塚治虫記念館」だけを残しつつ、
今は、「宝塚ガーデンフィールズ」として英国式の庭園や、ワンちゃん達と楽しめる
施設として、たくさんの人で賑わっているようです。
この「宝塚ガーデンフィールズ」と「宝塚大劇場」の間には桜並木が続いていて、
「花のみち」と呼ばれています。
ここ、ただ立派な桜並木だから「花のみち」というだけじゃないんです!
・・・これについてはまたあらためてお話しますね。

東京宝塚劇場は2001年に新しくなったばかりの地上19階建てのビルの中にありますが、宝塚大劇場は見ただけでそこは夢の国というような、まるでお城のような外観の建物です。
実際、南欧のお城がイメージみたいですよ。
さ、劇場の中、夢の空間の入り口へと足を進めてみましょう。
宝塚大劇場も東京宝塚劇場も、ロビーに一歩足を踏み入れると、
鮮やかな真っ赤なじゅうたんが敷き詰められた広い階段が目の前に広がります。
宝塚好きの人ならきっとこの階段で一度は記念写真を撮った事があるのでは?!
なぜなら、宝塚といえば、「階段」だからです!
レビューのフィナーレにはスターが大きな羽を背負って、ステージいっぱいに広がる
「大階段」を降りてきますから、劇場に入った瞬間にこの階段を見て、
あ〜、ジェンヌ気分味わいたい!と思ってしまうのです。
非常に心揺さぶられる、夢の空間へいざなう宝塚の劇場ならではの造りだと思います。
もちろん、私も宝塚大劇場の階段で写真撮りましたよ!

実際のレビューの中に登場してくる「大階段」はフィナーレが近づくと登場し、
いろんな電飾で光り輝きながらスターを演出する、これぞ宝塚!という舞台演出装置です。
この「大階段」を、スターさん達はほとんど下も見ないですっすっと降りてきます。
全部で26段、高さは4メートルちょっと。これ、大体歩道橋と同じくらいの高さなんですが、けっこう高いでしょ?そして、驚いちゃうのはこの階段、1段の幅は23センチなんです!
23センチって私の足だと0.5センチはみ出ます・・・!
ほとんどのジェンヌが階段よりも足がはみ出してるんじゃない!?と思うのですが、
そんな26段の狭い階段を、見事にほとんど下も見ずに音楽に合わせて降りてくるのです!
時にはその上でくるくる踊っちゃったりしますから、高所恐怖症の私にはとても考えられません!

他にも宝塚の劇場が独特なのは、舞台前面に「銀橋」というものがあるんです。
これはオーケストラボックスと客席の間の、通路のようになっている舞台で、
これも、宝塚歌劇の名物のひとつです。
フィナーレではメインのスターさんたちがこの場所にずらっと並んで挨拶することが恒例で、よりお客さんとの一体感が味わえるようになっています。
客席の前の方で見る事ができたら、スターさん達と目が合っちゃうなんてことも!!!
男性が目の前に座ってたら、間違いなくほとんどのスターさん達から見つめられるでしょうね!
・・・とにかく女性の観客が多いので、男性は目立つんです。羨ましい(笑)

そう、宝塚の劇場にはオーケストラボックスがありますから、
劇中もほとんどが生演奏で音楽が聞けるっていうところもいいですね。
迫力もあるし、生の舞台を見てる!という臨場感が味わえます。
それから舞台の上には最初から大きなミラーボールも設置されています。
舞台でこれほどミラーボールが使われるのも、他にはない事でしょうね〜。
照明もコンピューターでコントロールされていて、場面場面で見事な演出をしてくれます。
レビューで、音楽や素早い動きに合わせる照明などはまるでコンサート会場のようです。

と、劇場の大きな特徴をいくつか挙げてみましたが、雰囲気お分かり頂けたでしょうか?
宝塚の華やかな夢のような気分を味わうために、入り口からしてイメージ作りをしっかりしている、そして、宝塚のステージを最大限に引き立てるための工夫された舞台装置。これら全てが合わさって、宝塚の夢の世界は作り上げられているのです。
(2004/6/25 タケマミ)

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「楽屋入り」を待つ
前回、劇場をご案内した時に、宝塚大劇場の前にある道を「花のみち」と言いましたが、 この「花のみち」がただの桜並木ではないという部分を今日はお話してみたいと思います。

東京宝塚劇場には、このような「花のみち」と呼ばれるような通りはないのですが、
見た事がある方もいらっしゃるかもしれません。
なにやら劇場の前の道に、やたらと多く女性がたむろしている姿。
中にはおそろいの色とりどりのTシャツを着ている女性がイッパイ。。。
宝塚大劇場の前にある「花のみち」にも同じ現象が!
「あれは何?!」その姿を見た事のある人からは、必ずと言っていいほど
よく質問される事の一つです。

宝塚は舞台です。憧れのスターは舞台の上でステキに歌い、踊っています。
そんなスターをもっと近くで見てみたい。素顔も見てみたい・・・
そこで、ファンはタカラジェンヌが劇場入りする時間を見計らって劇場前で待つのです。
タカラジェンヌが楽屋入りをするのは大体開演1〜2時間前。
ですが、別に約束されているわけではありません。
確実に見たい!と思っている人達、またそのファンを仕切っているファンクラブ
の皆様は、かなり早くからスターが通るであろう場所で待ち構えます。

さぁ、待ちに待ったトップスターが通れば、そこは無言でフラッシュの嵐。
でもこれ、上手い事カメラに収まっていればいいんですが、
待ってる場所が悪いと、知らない人の頭しか写ってないっ!なんていう事も・・・悲しい!
そしてスターさんが楽屋の中に入って行ってしまう瞬間こそ、宝塚ならではの儀式が?!
「○○さん、今日も1日頑張って!いってらっしゃ〜い!!」
と言うような事を、それはそれは見事に声をそろえて叫ぶんです。
この掛け声も各スターさんによって、また日によっても違うんですよ!
20〜30人が一度に声をそろえて掛け声をかける姿は、まるでそれだけで一つの劇団のようです。
こんな光景も、宝塚名物の一つ。
まだ若いジェンヌ達は、早く自分も・・・と憧れている事と思います。

さて、通常トップスタークラスは劇場楽屋口の側まで車でやってきて、
颯爽と車から降り、あっという間に劇場の中へ消えて行っちゃいますが、
ほかのジェンヌの皆様は、割と電車で来たり、ちょっと遠くから歩いて来たりもするので、
「あ!誰々が来た!」なんて分かると、サ〜ッと近寄り、
なんだかもうワイドショーの囲み取材のような格好になっています。
でもこうやって、自分のお目当てのスターさんに近づける、お手紙も渡せるかも!
と思えば、やっぱり舞台って実物のスターを近くで見られるんですからいいですよね。

それにしても思い起こせばその昔(多分20年くらい前)は、まだスターが通りそうな場所を
バラバラとファンが道で待ち構えているという程度だったので、
スターが来れば写真も意外と上手く撮れたし、ちょっとは近くにも寄れたものでした。
今のようにおそろいのTシャツを着て、待っている場所もあらかじめ大体決まっている、
しかもファンクラブの人優先・・・みたいな事もなかったので、
楽屋入りを待つのもとてもワクワクして楽しかった記憶が印象に残っています。
でも、いつの頃からかファンクラブの人達がスターが通る道を仕切るようになって、
もう以前のように自由に近づけなくなってしまったんですよね。
そうなったのは、私の記憶の中では、あの『大地真央』さんが
トップスターになってからだと思います。
確かにものすごい数のファンが道に溢れていて、真央さんが来れば殺到するわけですから、
誰かが仕切らないとスターにも、それから一般の通行者にも迷惑がかかりますもんね。
これも、宝塚にファンが増えたと嬉しく思わなければということなのかもしれません。

この楽屋入り、入りを待つのですからもちろん、出待ちもあります。
劇場で華やかなフィナーレを見て、幕が降りたその瞬間に飛び出していく人達も多いです。
今、ニッコリ笑顔で舞台を見ていたのに、もう血相変えて猛ダッシュ!すさまじい勢いです。

「花のみち」や、日比谷のシャンテ前あたりを通った時に、
このような光景を見かけたら、「何だろう?!この人だかりは?!」ではなく、
「お!今日もそろそろスターが来るんだな。」なんて思って見てみて下さい。
思いがけなくスターに出会って、それが宝塚との運命の出会いになるかもしれませんよ!
(2004/7/3 タケマミ)

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