ベイタウン唯一の科学研究機関
- 第9話 -   出演:ゲソ博士 聞き手:助手のザクソン


紅白歌合戦への出場者が決定!!

ザク:博士、お久しぶりです。
ゲソ:お久しぶりじゃないだろう?原稿料も無しだし、11月の初旬あたりの対談の記事が一向にネットに載らないのは納得がゆかない。
ザク:あ、すみません。慌ただしくしてたもんで。友人のザキさんに頼んでおいたのですが。
ゲソ:そんな他人まかせにするな。あいつは私も知ってるが、いいかげんな男だ。そんな奴に頼んでもちゃんとやってくれるはずはない。
ザク:そうなんですかぁ。それは失礼しました。しかし、前回、前々回のテーマは重いから、すぐにアップしないのは却って良かったんじゃないでしょうか。
ゲソ:まあな。
ザク:で、今日はめちゃくちゃ軽い話題でゆこうと思うんですよ。
ゲソ:なんじゃい、それは。
ザク:紅白歌合戦っ!!!
ゲソ:どうでもいいが、「!」が3つというのは大げさ過ぎないか。
ザク:いいんですよ、3つで。それだけこの季節の関心事なんです。
ゲソ:ふむ。大衆は相変わらずくだらない番組に関心があるのだな。大晦日までまだ1カ月以上もあるぞ。他に関心を持つことが無いのかねえ。だから教養も無く、年中無休でヘラヘラしているのだ。
ザク:ちょ、ちょっと待ってください。それって私のことですか?
ゲソ:まあ君も含む。おい、おい、そうむくれるな。大衆と言っただろ?
ザク:大衆で悪かったですね。でもね、博士。紅白は時代を映す鏡なんですよ。この一年の色々な出来事が凝縮されていると言っても・・・。
ゲソ:華厳の滝か?
ザク:そうです。馬鹿にしてはいけません。
ゲソ:1年たってなあ、君。北島三郎とか五木ひろしが今年どれだけ話題を提供してくれたか?ん?この日だけの為の美川憲一と小林幸子が一年を凝縮してるか?
ザク:モー娘も出ますよ。
ゲソ:ああ、落ち目の女のグループだな。旬をとっくに過ぎている。それに、まだ子どもだろが。しょんべん臭くっていけねえや。
ザク:まだまだ活躍してますよ。
ゲソ:あんなのに夢中の若い連中の気が知れんな。ロリコンなのか?だいたい、彼女らは何か特別な能力でもあるのかね?いったいどこに魅力があるのかさっぱり分からんね。
ザク:それは博士がトシ食ってるからですよ。
ゲソ:君だって同じ歳じゃないか。馬鹿を言うな。

それでも紅白は国民行事??
ザク:じゃあ、博士。お聞きしますけど、大晦日はどんなテレビを観ているのですか。
ゲソ:どんなだと?ばかもんっ!私がテレビを観ているわけがないだろ。大晦日は一年で最期の日なのだ。新年を迎えるに当たって、やるべきことが他に無いのかね、君は。
ザク:はあ。無いこともないのですが。
ゲソ:だから年中無休でヘラヘラしていると言われるのだ。
ザク:いや、言われたことは無いのですが。博士以外には。じゃあ、博士は何をされているのです??
ゲソ:麻雀に決まっているだろう。2年越しの大会が毎年あるのだ。前回はかなりキワどかった。思い切りへこんでいたのを半荘5回目くらいで何とか取り戻し、明け方のいよいよラストのオーラスで何とか取り戻した。素晴らしい新年を迎えたわけだよ。
ザク:ふーん。なんだか聞いて損しちゃったような気分です。
ゲソ:大晦日から新年にかけて、一年を振り返り、そして新年に新たな決意をする重要なイベントだ。単にゲームをしているわけではない。
ザク:じゃあ、紅白など観たことも無いわけですね。
ゲソ:その通り。だが、そうだな十代の頃までは観ていたかもしれんな。あの頃は演歌が主流でな、まあ演歌もいいのだが、どうも暗くっていけねえな。若者向けには、フォークからニューミュージックへ移行していった辺り、あの辺りで紅白とはオサラバした。時同じくして、紅白の視聴率もダウンしていったな。平行して演歌も人気が凋落した。
ザク:やはり博士も家族で観ていたのですよね。一人暮らしになってから全然観なくなったでしょ?
ゲソ:それはあるな。だが、NHKの視聴率が下がったのは、裏でコント55号の番組をやっていたからなんだな。
ザク:あの当時は人気がありましたものね。因みに今年は紅白の裏で、イノキ祭、プライド、K−1があるから大変ですよ。K−1は曙が出場しますしね。
ゲソ:そう言われても興味が無いな。麻雀やりながら観るのは逆に紅白のほうが都合がいい。耳からだけ傾けてればいいんだからな。
ザク:なるほどね。そういわれてみれば、K−1なんか観たら他のこと出来ないものな。もっともビデオに録ればいいんだけど、ああいう類のものってビデオ録っても観ないんですよね。
ゲソ:そうだ。ビデオは録らいないほうがいい。暇な奴だったらいいんだろうが、観ないビデオがあっと言う間に溜ってしまう。
ザク:それは言えますね。最近はDVDでコンパクトに収納できるにしても、録りだめしたものなんてなかなか観る機会が無いですよね。

紅白の是非論
ザク:ところで、博士。それは置いといて、紅白の話題に戻りましょうよ。で、どうなんですか?
ゲソ:どうって、どうなんだ。
ザク:いや、その、例えば、紅白そのものの是非論でも構わないのですが。
ゲソ:どっちだっていいさ。無くなって困るもんでもないし。やっていても害は無い。人畜無害ってやつだ。毒も無いが、得るものも無い、まさにこれ。
ザク:酷い言い方ですねえ。でも、紅白を楽しみにしてる人って多いのですよ。なんせ、視聴率が50%近いんだから。
ゲソ:従来のいわゆる歌手、もちろん演歌歌手だってそうだが、紅白に出るのを一つの目標にしているだろうから、紅白みたいに演歌歌手が堂々と出られるイベント、そういうもんが無くなると、歌謡会は壊滅するだろうな。
ザク:そうなんですかねえ。確かに紅白は歌謡会の権威ですからね。
ゲソ:最近はポップスも歌謡曲だからな。NHKもだいぶ柔らかくなったとはいえ、ポップス歌手を単なる歌謡曲の歌手にしたのもNHKの仕業だな。
ザク:それは分かります。谷村新二なんてニューミュージックでもなんでもない、普通の歌謡曲ですよね。堀内孝男も、もちろんですけど。
ゲソ:そこまでハッキリ言わんでもいい。谷村ファンが怒る。私が言いいたいのはそういうことではないのだがな。まあ、いいか。
ザク:その紅白なんですがね、男女がチームで別れて競う形式はどうなんですかね。
ゲソ:それもどうでもいいことだ。かつてのピンキーとキラーズは赤組に出ていた。ま、それもどうでもいいんだがね。
ザク:どうでもいいか。しかし、私のおふくろなんて、今年はどっちが勝つなどと、結構気にしてるんですよ。
ゲソ:ああ。楽しみにしておられるお年寄りも多いんだろうな。南極観測隊員までが採点してるしな。
ザク:どうなんですかね。最近実は私もまったく観ていないので分かりませんが。
ゲソ:日本野鳥の会はまだレギュラーなのかな。それも分からん。
ザク:紅白が仮に無くなってしまったら、野鳥の会をアピールできる場所が無くなるということで、大きいですよね。
ゲソ:大きいなんてもんじゃないぞ。あれが無くなった途端に同会も解散するぐらいの影響力がある。なんせ一年にいっぺんくらいだろ?ああやって大衆にアピール出来るのは。
ザク:そんな。他にだって活躍してるでしょ?
ゲソ:応援合戦もくだらないしな。かつてのドリフやクレージーキャッツが出てた時くらいのパワーも無いし。
ザク:私もドリフが好きでしたね。裏番組観てても、ドリフが出るだろう時刻には必ずチャンネル回してました。
ゲソ:今はリモコンで間の3チャンを飛ばせるから便利だな。

紅白歌合出場者リスト
ザク:ここに紅白出場が決定した歌手の一覧(下)がありますが、どうです?博士の知らない人ばかりでしょ?実は私も良く知らないんですがね。

【紅組】▽愛内里菜(初)▽aiko(2)▽安室奈美恵(9)▽綾戸智絵(初)▽石川さゆり(26)▽石原じゅん子(2)▽Every Little Thing(7)▽華原朋美(5)▽川中美幸(16)▽倉木麻衣(初)▽香西かおり(12)▽後藤真希(初)▽小林幸子(25)▽坂本冬美(15)▽島谷ひとみ(2)▽女子十二楽坊(初)▽神野美伽(2)▽Zone(3)▽天童よしみ(8)▽中島美嘉(2)▽長山洋子(10)▽夏川りみ(2)▽浜崎あゆみ(5)▽一青窈(初)▽藤あや子(12)▽BoA(2)▽松浦亜弥(3)▽水森かおり(初)▽モーニング娘。(6)▽森山良子(8)▽和田アキ子(27)

【白組】▽五木ひろし(33)▽伊藤多喜雄(2)▽175R(初)▽W―inds.(2)▽EXILE(初)▽Gackt(3)▽北島三郎(40)▽CHEMISTRY(3)▽ゴスペラーズ(3)▽さだまさし(15)▽SMAP(12)▽谷村新司(16)▽テツandトモ(初)▽TOKIO(10)▽鳥羽一郎(16)▽長渕剛(2)▽錦織健(2)▽はなわ(初)▽氷川きよし(4)▽BEGIN(2)▽平井堅(3)▽布施明(19)▽細川たかし(29)▽堀内孝雄(15)▽前川清(13)▽美川憲一(20)▽森進一(36)▽森山直太朗(初)▽山川豊(10)▽山本譲二(12)▽ゆず(初)
(五十音順、カッコ内は出場回数)
ゲソ:なんじゃ、こりゃ。確かに知らない奴ばかりだ。
ザク:「はなわ」は有名ですよね。あと、「ゆず」とか。「テツトモ」なんか一世を風靡したし。
ゲソ:「なんでだろう?」って奴だな。私の世代だからかもしれんが、二番煎じにしか思えないな。畑つとむ、だったけ?「なんでかフラメンコ」が元祖じゃないか?
ザク:そんなのありましたね。でも、あの人って寄席が活躍の場でしたよね。
ゲソ:いかにも。「はなわ」なんていうのも乗りは一時の「バラクーダ」みたいな感じじゃないかな。面白いんだけど、ネタばれすりゃもうオシマイ。
ザク:第2弾が真価を問われますよね。
ゲソ:お、中島みゆきがいないな。昨年初出場で喜んでたのにな。
ザク:鋭いところ見つけましたね。本当だ。いませんね。
ゲソ:昨年しこたま儲けたからいいのか。しかし、NHK出るちゅうのはどえらいことなんだな。改めて驚くよ。
ザク:私が気になるのは、っと。おっと、松田聖子が出てないですね。なにかと話題も多いし出してやってもいいのにねえ。
ゲソ:私は好きだったぞ、聖子ちゃん。20代の頃はな。
ザク:あ、女子十二楽坊が出場って、こりゃ凄いですね。
ゲソ:凄いったって、なにも紅白でやらなくても「題名の無い音楽会」でやってもらったほうが、嬉しいがね。
ザク:さだまさしって、もう20回も出てるんですね。
ゲソ:気持ち悪いけど、根強いファンでもいるのかな?私はあんまり好きじゃないな。それこそ惰性で出場してるような気がするな。谷村もそうだし。
ザク:そりゃなんてったて「北の国から」のテーマを歌ってるしね。
屈斜路湖「第2回丹頂ライブ」で熱唱する博士。
ゲソ:悪いが、その番組観てないから、そういう思い入れは無い。なんだ、五木ひろしとか、森進一とかがなんで出るんだ。
ザク:そりゃ、だって、その方々が出ないことには全国のおじいちゃん、おばあちゃんは寂しがるでしょ?
ゲソ:だったら都はるみを出さずしてどうする。和田アキコなんがなんで毎年出るんだ。山本譲二なんて、北島三郎のオマケじゃないのか?いったいどういう観点で出場者を選んでいるのかよくわからん。
ザク:やはり出場者ってNHKっぽいですよね。なんとなく。
ゲソ:そうとも。東京スカパラとか、まだまだ活動しているスクエアとか、カシオペアなんか出しゃいいのにな。
ザク:元ちとせも出ないんですね。おお、宇多田も出ない。アーティスト側の都合なのかもしれない。
ゲソ:安易にアーティストと言うな。歌手でいい。歌手。
ザク:安室が出ますね。ついでにサムも出してほしな。
ゲソ:小室が出ない。これはいい傾向だ。奴の曲はなんでも同じに聞こえる。
ザク:二人とも言いたいこと言ってますね。今回の「うすらば研究所」はこんな感じでいいのでしょうか。
ゲソ:いいもなにも、君がこんなテーマを持ってくるからだ。今回だけにしてくれ、こんな下衆なテーマは!
ザク:しかし、博士も結局好きなんじゃないですか。
ゲソ:実はな。(苦笑)


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ドクター・ゲソ
1957年生まれ。東京○○大学卒、三流企業に勤める傍ら、「科学やってみんべよー。」というコンセプトで独自に科学の研究を重ねる。2000年、自らを科学者と名乗り独立、くだらない発明などをするが、飽きちゃったので、現在執筆活動に専念する。ベイタウン在住。大の音楽ファンで、プログレロックが大好き。磯辺の「魚よし」では必ずゲソを注文する。

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