ベイタウンの唯一の科学研究機関
- 第3話 -   出演:ゲソ博士 聞き手:助手のザクソン

今回はずばり、ベイタウンの活性化を考えてみたい

ザク:前回は当うすらば研究所のテーマを決める、というのがテーマでしたが、今回はちゃんとテーマを決めてます。ご安心ください。ゲソ博士もそのほうが張り合いがあるとおっしゃってますので。
ゲソ:うむ。早く私を紹介したまえ。
ザク:失礼。こちらにいらっしゃるのが当うすらば研究所のゲソ-O-ソレイタ博士です。早速ですが、今回3回目のネット上対談になるわけですが、その前に。
ゲソ:その前に?なんだかもったいつけるじゃないか。
ザク:えーとですね。今回も読者の方々からのメールは皆無でして。その代わり、俺達のホームページのスタッフの方から質問が来ました。
ゲソ:それはなんでしょう。くだらない質問だったら却下するよ。


ご自宅でおくつろぎのゲソ博士
、競馬、競輪、パチンコと幅広い趣味を持つ。その傍ら、人間の明るい未来の為に科学という分野で尽力する。分かりすい科学、そして考える科学を目指す。
考えること、それが科学だ。
ゲソ博士のいきなりメディア論
おそらく、80年代頃から始まったサブカルチャーブームの余波だと思うが、あんまりアタマの良くない、単にくだらないことをやってるだけでメシを食える人間がメディアの中枢に君臨している。
そいつらが仕掛けたお陰で、若者にも変な向学心や間違った美学が浸透してゆく。困ったもんだ。若者は、旧来の文化を否定することをカッコ良いことだと勘違いしている。新しいことさえやっていれば、「今っぽい」と言われ仲間から褒め称えられる。更に、バラエティ番組、写真雑誌や漫画を見て、にわか知識をつけ、さあ俺はアタマいいぞ、などと自信に満ち溢れている輩がやたらに多い。その後、ちょっとはマシな時代が来るかと思ってたら、ますます馬鹿タレのオンパレードだ。いつまでたっても少年少女ばかりに媚びているメディアが悪いのか、それとももっと深いところに病巣があるのか。1億総白痴化はそう遠くない将来に訪れようとしている。

ザク:うすらば研究所の謂れですが。なぜそのような名称になったのか、ということなんですよ。
ゲソ:知りたいかね。
ザク:はあ。なんだかウスラバカみたいで。い、いや失礼。ややもすると間違えられますよね。
ゲソ:薄羅場。つまり、私の本名だ。いや、本名みたいなもんだよ。
ザク:あれ?そうだったんですか?じゃあ、ゲソ-O-ソレイタというのは匿名ですか?
ゲソ:匿名に決まってるだろ?本名でネットなんか出たら、誹謗中傷の嵐じゃないか。
ザク:すみません。じゃあ、バレちゃいましたね。
ゲソ:仕方ない。次週から研究所の名前を変更しようか。ウソ、ウソ。薄羅場もかなりモジってるから本名がバレるということはない。
ザク:ああ、よかった。どうなるかと思いました。じゃあ、本日のお題に行ってよろしいですか。
ゲソ:いいよ。

しかし、活性化と言ってはみたものの
ザク:今回は、凄いですよ。みんな興味津々だ。「ベイタウンの活性化」です。
ゲソ:なんだ、興味無いな。そんなもの、誰だってそこそこのアイディアは持ってるよ。私だったらマリンデッキの脇に場外馬券場を作るとかね、あるいは、コアの裏側にだな、ベイタウン温泉でも作るがね。
ザク:そんなので、いいですかね。読者はもっとハイソな雰囲気のある答えを待ってますよ。
ゲソ:所詮いろいろ制約ばっかあって、それでいて発展性などを要求しても矛盾だらけだ。活性化を求める前に、静かなベイタウンライフを求めている人が多いんじゃないかな。私も静かに研究をする為にナケナシの銭を払ってベイタウンに引っ越してきたんだ。その私に活性化の話が出来ると思っているのか。
ザク:静かなベイタウンライフね。それも選択肢の一つですね。確かに。でも、ご近所の商店がそこそこ儲かっていて、また、この街からたくさんの起業する人が出てきても面白いんじゃないですか?中には、夜中にすぐ近くの店で何でも買えるような生活を望んでいる人もいる。私もそうですけどね。
ゲソ:以前、24時間営業のコンビニの問題があったな。結局該当する建物の住民は大反対だったんだろう。
ザク:まあ、そんなところでしたかね。しかし、私は夜中にタバコ買いにゆくのにいいなあ、なんて思ってましたよ。
ゲソ:うむ。それはあるな。しかし、私はタバコの買い置きを多めにしてるから大丈夫。そういう対策を取ればいい。
ザク:でも、急に無くなるってことあるじゃないですか。そんなときは?
ゲソ:シケモク集めて吸うさ。

果たして活性化は必要なのだろうか
ザク:しかしですね、博士。ベイタウンもそのうち壮年期に差し掛かり、だんだん高齢化も進んできますよね。それとともに街の、なんというかなあ、活力みたいのが無くなっていったら、なんて寂しいじゃないですか。
ゲソ:街も生き物だ。老けていってどこが悪い。却って、落ち着きが増し、ますますいい街になる筈だ。その辺りも街のコンセプトに入っているんじゃないか。きっと。
ザク:どうなんでしょうね。コンセプトといえば、賑やかさと静かさが同居する街道型の住居というのが本来のメインテーマだったのではないでしょうか。沿道型とも言いますかね。私もその点は一番共感したんですけどね。
ゲソ:なんだね。その街道型というのは。
ザク:そうですね。街道というのは、表通りは賑わってますが、裏側。つまり家の裏側は静かというわけなんですよ。住居の表側の四方が街道に面していて、まあそれがいわゆる賑やかさ、そして中庭側が静か、という具合で例のパティオス型の建物になったわけです。
ゲソ:そうか、それは知らなかった。それに、知ったところで、得にはならない話だ。
ザク:千葉県企業庁の作ったパンフにも載ってますよ。
ゲソ:なるほどね。しかし、実際にはベイタウンで街道に当たる部分は無い。強いて揚げればプロムナードか。いや、待てよ、それも違うな、マリンデッキから入って、プロムナードはミラリオのところで無くなってしまう。あれを街道というのは無理があるよ。
ザク:それもそうですね。

ま、でも、せっかくなんて語ってみるか!
ゲソ:せっかく出たテーマだ。あんまり肯定的ではないが、どうやったら賑やかになるのか、考えてみよう。
ザク:有難うございます。
ゲソ:ところで、街の活性化ということはだよ、イコール、賑やかな街になる、ということでいいのかね。
ザク:それは、全くイコールではありませんよ。歌舞伎町のようになる、ってことではありません。潤いがある、豊かな、活気に溢れている、ということでしょうか。
ゲソ:全部曖昧な言葉じゃないか。それは記号の羅列だよ。君は科学者じゃないのだから仕方ないか。じゃあ、街の活気というのはどういうことだ。
ザク:定義するのは難しいなあ。
ゲソ:まあいいか。じゃあ、明るく、賑やかになる、というアバウトな感じで考えりゃいいのかね。
ザク:その辺りは、適当でお願いします。
ゲソ:む。その適当というのは科学者のプライドに傷が付くのだが、まあいいだろう。実際、私もかなり適当な研究もやっているしな。いや、適当にやらんと仕事がこなせない。そこが民間の研究所の辛さだな。
ザク:すみません、博士のことを適当だということじゃなかったんですが。とにかく、ベイタウン振興の話題に行きましょう。
ゲソ:妙に否定するところを見ると、やはり私が適当な奴だと思ってるフシがあるだろ?ん?どうなんだ。
ザク:とんでもない。適当と思われる部分も多々ありますが・・・。

ゲソ:まだこだわるわけじゃないのだが、一概に活性化と言われても難しい。その中で、そうだなまずテーマを分けようじゃないか。大きい括りでいえば、ベイタウン商店街の活力をアップさせる。これで行こうか。
ザク:それでお願いします。
ゲソ:雀荘を作るというのはナシだな。むう。それにしてもベイタウンの商店街は制約が多過ぎて、難しいな。深夜営業も難しいのだろ。風俗店も駄目。それに、賃料が高いからそこそこ見合った業態の店じゃないとな。レストランだったら客単価を安く抑えられないだろうな。例えば、ライブハウスを作って有名なバンドががんがん出演するというのも・・・、出来ないしなあ。
ザク:難しいでしょうね。かつて、Uさんが、「プロムナードは参道型の商店街である。参道の終点はお寺なんだけど、そのお寺が無い。」と説いたことがありまして、なるほどそう言われてみれば、終点は花見川にぶつかり、なんにも無いやと思いました。実際には交通公園だけど、あれじゃ人の流れは出来ない。せめてベイタウン・コアが非常に魅力的な施設であれば、たくさんの人が流れる導線になると思うのですが。
ゲソ:そうだな。住民の誰しもがベイタウン・コアを目指しては歩かんだろう。だいたい自分の居住している建物から駅のほうに向かって人々は歩いてゆく。
ザク:そこなんですよ。つまり、プロムナードをたくさんの人が歩くようにしたい。

ネットを利用した安価な広告を打つんだ
ゲソ:それじゃあ、やはり魅力的な店が無いとな。それに、コアから先にはもう店がないじゃないか。13番街にはあるのか。それにしてもだよ。先ほどの説のお寺がほしいよな。お寺ねえ。花見川のあの敷地に博物館など建てられる余地は無いだろうし。例えば、美術館などがあれば、これだけ素晴らしい景観を持つ街だからして、話題性も高いだろう。
ザク:美術館ですか。欲しいですね。それから、割りと専門分野に特化した店があれば、全国から人が集まってきますよ。Bさんがラジコン専門店が欲しいといってましたが、そういう類の。
ゲソ:商売になればいいがね。現実は厳しいだろう。
ザク:ベイタウンのブランド商品を開発して売るとかは。
ゲソ:ブランドねえ。それもまあ、難しいな、今のところ。しかし、考えようによっちゃ、この「うすらば研究所」もベイタウンから発信してるわけで、あの有名な研究所がセントラルパークで蕎麦屋を始めた、なんてちょっとしたニュースだぞ。
ザク:それって、前回の話でしたよね。
ゲソ:そう。ネットをうまく利用すれば、安価な広告費で名前は全国区になる。
ザク:なるほど。宣伝に力を入れるわけですね。そういえば、5番街のジャイネパールも全国レベルで有名ですよ。わざわざ遠方からの来客がある。
ゲソ:そうなのだ。ネパール料理のレストランはまだまだ希少だしな。そういうことなのだ。単に宣伝するだけではなく、これは絶対に!というものがなくてはならない。料理店だったら、スペシャルおいしい、とかな。あとは、効果的な宣伝だな。宣伝といっても、面白くもなんともないような宣伝は駄目だよ。
ザク:その点、うすらば研究所はためになるし、面白いし、ということですね。
ゲソ:まあ、科学者だから難しい話もしてしまうが、その点は勘弁してほしい。

ベイタウンの酒が発売されたらしい
ザク:ところで、17番街のパニエという店でベイタウンブランドの「ユビキタス」という名の日本酒が出来たというのをご存知ですか?
ゲソ:日本酒かね。風変わりな名前だな。
ザク:はい。シニアの方々がパソコンでデザインしたラベルが貼ってあるらしいです。「優美喜多寿」って文字だったかな?うろ覚えだけど。
ゲソ:なんだか無理矢理当てはめたような字だが、まあ、さっき君が言ってたベイタウン・ブランドの先駆けならそれはまた結構。で、味はうまいのかね。
ザク:それはいい酒だって聞いてますよ。ここに、資料があります。あ、字が違ってました。ラストの文字は「寿」じゃなくて、「巣」でした。ほら、ここ見てください。
ゲソ:ちゃんとした酒のようだな。
ザク:はい。以前に「打瀬」という名前の酒を買ったことがありますが、それも美味しかったですね。宮崎酒造って、実は私の実家にちょっとだけ縁があるんです。
ゲソ:親戚か。
ザク:いえ、死んだ父が生前お世話になっていたらしいですよ。それに、私の実家で山の中にちょっとした畑を持ってまして、そこから歩いてすぐのところが宮崎酒造なんです。山の中で落ち着いた佇まいのいい雰囲気の酒造ですよ。博士、今度行ってみましょうよ。
ゲソ:なんか買ってくれるなら行ってもいいよ。
ザク:パニエという酒屋はご存じ?
ゲソ:そりゃ知ってるさ。私は無類の酒好きだ。近ごろ、コンビニが酒売ってるけど、やはり酒は酒屋で買いたいな。店のおやじが酒好きじゃなくちゃだめだ。今晩何飲もうか、と思った時に、店のおやじが薦めてくれれば、ついそれを買ってしまう。あとはうまくてもまずくても、あの店が薦めた酒だから間違い無いと思いこんで飲めば、全てが美酒だ。
ザク:そういえば、専門店が少なくなりましたよね。コンビニも便利ですけど、若いアルバイト店員から高級な日本酒やウイスキーは買いたくないなあ。酒って、買うまでのプロセスも重要ですよね。
ゲソ:その通り。つい酒が飲みたくなってきた。

一概に活性化といっても、難しいんだよ
ザク:でも、しかし、ベイタウンの活性化というテーマはやはり難しいですか?あんまり大した会話が出来ていないような気がしますけど。
ゲソ:難しいというより、漠然とし過ぎている。ベイタウン商店街の活性化というように的を絞り、また、現状の問題点も整理しなきゃならない。このネット上対談のボリュームでは語りきれない。イベント開催も一つの手だし、既にベイタウンまつりや、夏祭り、トライアスロンもあるんだろ?それらをだな、うまく活用してだな。んー、その辺りは次回までキープしておくか。
ザク:そうですよね。じゃあ、時間も少なくなってきましたし、この話はまた先に残しておきましょう。皆さんのほうからもご意見を頂けるでしょうし。
ゲソ:そうだな。なんせこの街の人は頭がいいから、アイディアは無尽蔵にある筈だ。私も商売あがったりだよ。
ザク:おや、博士ともあろう人が弱音ですか。
ゲソ:弱音じゃない。謙遜してるのだ。
ザク:はい、良く分かりました。と、言うことで、皆さん、これだと思われる素晴らしいアイディアがありましたら、ベイタウンうすらば研究所までメールをください。俺達のホームページの管理人宛と同じアドレスです。よろしくお願いします。

ミュージック・ガーデンは成功でした
ザク:ところで、博士。一昨日はミュージックガーデンというイベントがニューオータニにあったんですが、行かれましたか?
ゲソ:そんなもん行ってないよ。忙しくってな。
ザク:また麻雀ですか?
ゲソ:麻雀は奥が深い。これは是非次のテーマにしよう。
ザク:駄目です。しかし、ミュージックガーデンはなかなか良かったですよ。後半、寒くなってしまったので、お客さんやスタッフはたいへんでしたけどね。
ゲソ:そうか。通常の業務をやりながらだろうから、ニューオータニの方々もたいへんだっただろう。
ザク:そうなんですよ。十周年を記念したイベントなんですが、近隣の住民にご奉仕しよう、といった企画なんですね。素晴らしいです。
ゲソ:それで、君もなんかしたのかね。
ザク:ちょこっとだけです。しかし、博士のプログレをああいうステージでご披露してくださると当研究所の名声もまたアップするでしょうね。
ゲソ:そんなギャラの出ないようなイベントで私の歌を聴かせることが出来るか。それに、私レベルのプログレを一緒に演奏出来る奴はなかなかいないな。くだらないガキのやるようなしょぼくれた演奏しか出来ないやつと私は関わらないようにしている。
ザク:そりゃ、誰のことですか?「ベイタウン中年バンド」のことじゃないっすよね。
ゲソ:例えばの話。そう怒るな。その「中年バンド」とやらも修業を積んで、ピンクフロイドのウィッシュ・ユウ・アーでも演奏できるようにならなきゃな。
ザク:その曲、ヒナソン氏が得意ですよ。
ゲソ:どうだか分からんが、プログレロックをとことん聴きこまなきゃ、あのハートを理解できるとは到底思えない。さ、今日は遅いから君も早く帰りなさい。これからカップ麺を食べて、ミニスカポリスを観なきゃならない。忙しいんだ。
ザク:はい。私も帰宅して寝ようかと思います。なんせ、ミュージックガーデン関係で疲れちゃったんで。では、また次回まで。
うすらば研究所 TOPページへゲソ:おやすみ。ザクソン君。たまには何か奢ってね。

2003/9/25 Oretachi's Home Page


ドクター・ゲソ
1957年生まれ。東京○○大学卒、三流企業に勤める傍ら、「科学やってみんべよー。」というコンセプトで独自に科学の研究を重ねる。2000年、自らを科学者と名乗り独立、くだらない発明などをするが、飽きちゃったので、現在執筆活動に専念する。ベイタウン在住。大の音楽ファンで、プログレロックが大好き。磯辺の「魚よし」では必ずゲソを注文する。

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